問題
光環境と視覚に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 明順応は暗順応よりも順応に要する時間が短い。 |
2. | 物体の色は、光が物体に入射し、吸収された光の分光分布によって知覚される。 |
3. | 視細胞のうち錐体(すいたい)は、赤、青、緑の光にそれぞれ反応する3種がある。 |
4. | 目が視対象物の細部を見分けることができる能力を視力という。 |
5. | グレアとは、視野内で過度に輝度が高い点や面が見えることによって起きる不快感や見にくさのことである。 |
回答と解説動画
正解は(2)
1.明順応は暗順応よりも順応に要する時間が短い。
→正しいです。明順応(暗い場所から明るい場所に出たときの順応)は数分で完了しますが、暗順応(明るい場所から暗い場所に入ったときの順応)は30分程度かかります。
2.物体の色は、光が物体に入射し、吸収された光の分光分布によって知覚される。
→不適当です。物体の色は、物体に入射した光のうち「反射された光」の分光分布によって知覚されます。吸収された光ではなく、反射された光が目に届き、色として認識されます。
3.視細胞のうち錐体(すいたい)は、赤、青、緑の光にそれぞれ反応する3種がある。
→正しいです。錐体細胞には赤・青・緑の光に反応する3種類があり、この働きによって色覚が成立します。
4.目が視対象物の細部を見分けることができる能力を視力という。
→正しいです。視力は、目が細部を識別する能力(解像力)を指します。
5.グレアとは、視野内で過度に輝度が高い点や面が見えることによって起きる不快感や見にくさのことである。
→正しいです。グレアは、視野内の過度な輝度差によって生じる不快感や見にくさを指します。
ポイント
- 明順応は短時間(数分)、暗順応は長時間(30分程度)かかる。
- 物体の色は「反射された光」の分光分布で知覚される(吸収された光ではない)。
- 錐体細胞は赤・青・緑の3種類があり、色覚を担う。
- 視力は細部を見分ける能力。
- グレアは視野内の高輝度部による不快感や見にくさ。
解説動画
解説動画はまだありません
コメント