問題
害虫やその防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | イエヒメアリの防除には、食毒剤が有効である。 |
2. | トコジラミは、ピレスロイド剤に対する抵抗性を示す集団が報告されている。 |
3. | ツマアカスズメバチは、特定外来生物に指定されている。 |
4. | ユスリカ類の建築物への侵入を抑制するために、電撃殺虫機を窓や出入口の近くに設置する。 |
5. | ヤケヒョウヒダニは、自由生活性のダニである。 |
回答と解説動画
正解は(4)
本問は衛生害虫の種類や特徴に関する知識が無いと解けません。詳しくは以下の記事を確認してください。
1.イエヒメアリの防除には、食毒剤が有効である。
→正しい
イエヒメアリは巣の場所が特定しづらく、働きアリが餌を巣に持ち帰る性質を利用して、食毒剤による防除が効果的です。
2.トコジラミは、ピレスロイド剤に対する抵抗性を示す集団が報告されている。
→正しい
トコジラミは、ピレスロイド系の殺虫剤に対して抵抗性を示す集団が報告されています。
3.ツマアカスズメバチは、特定外来生物に指定されている。
→正しい
ツマアカスズメバチは、特定外来生物に指定されている危険な外来種で、生態系や農林水産業、人への健康被害への影響が懸念されています。
4.ユスリカ類の建築物への侵入を抑制するために、電撃殺虫機を窓や出入口の近くに設置する。
→不適当
電撃殺虫器は、屋内に害虫を呼び来ないために、窓や出入り口から離して設置します。

5.ヤケヒョウヒダニは、自由生活性のダニである。
→正しい
ヤケヒョウヒダニは他の生物に寄生せずに、室内に落ちているヒトのフケや皮膚からの脱落物を餌にしています。このように寄生しないタイプを自由生活性のダニと定義しています。
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