問題
ハエ類に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | ヒメイエバエは、主に鶏舎での発生が問題となる。 |
2. | ニクバエ類は、卵ではなく幼虫を生む卵胎生のハエである。 |
3. | イエバエは、各地でピレスロイド剤に対する抵抗性を獲得している。 |
4. | ノミバエ類などのコバエでは、走光性を示す種類が多い。 |
5. | 建築物内で発生するチョウバエ類は、ヒトから吸血することがある。 |
回答と解説動画
正解は(5)
本問はハエの種類や特徴に関する知識が無いと解けません。詳しくは以下の記事を確認してください。
1.ヒメイエバエは、主に鶏舎での発生が問題となる。
→正しい
イエバエは畜舎(主に鶏舎)やゴミ処理場で多く発生し、腸管出血性大腸菌(O-157)の病原体を運ぶとされています。
2.ニクバエ類は、卵ではなく幼虫を生む卵胎生のハエである。
→正しい
ニクバエ類は卵ではなく、幼虫(ウジ)を産む卵胎生のハエです。
3.イエバエは、各地でピレスロイド剤に対する抵抗性を獲得している。
→正しい
イエバエは畜産施設などで防除のために多くの殺虫剤が使用された結果、ピレスロイド系などの薬剤に対する抵抗性が報告されています。
4.ノミバエ類などのコバエでは、走光性を示す種類が多い。
→正しい
ノミバエ類を含むコバエの中には、明かりに集まる走光性を示す種が多く、夜間などに室内へ侵入する原因となります。
5.建築物内で発生するチョウバエ類は、ヒトから吸血することがある。
→不適当
チョウバエ類は、主に下水や排水溝などの有機汚泥に発生し、不快害虫として扱われますが、ヒトから吸血することはありません。ビルの汚水槽などよくいるハエです。
というか、ハエ類は基本的に吸血しません。ハエに刺されたとか聞いたことないですよね。
解説動画
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