問題
建築材料の性質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 木材の気乾状態の含水率は、25~30%である。 | ||
2. | 木材の引火点は、240~270℃程度である。 | ||
3. | 高強度鋼は、軟鋼より伸びが小さい。 | ||
4. | 鋼材のヤング係数は、鋼材の種類にかかわらずほぼ一定である。 | ||
5. | 強化ガラスは、一般板ガラスに特殊な熱処理を施し、表面に圧縮応力を生じさせたものである。 |
回答
正解は(1)
1.木材の気乾状態の含水率は、25~30%である。
→不適当
気乾状態とは、木材が周囲の空気と水分のやり取りを終え、平衡状態になったときの含水率です。地域や季節によって多少変動しますが、日本では約15%程度が一般的です。
ちなみに、生木(伐採直後の木材)の含水率は40~100%以上が一般的です。(100%を超えることもあります)
2.木材の引火点は、240~270℃程度である。
→正しい
木材の引火点は一般的に240~270℃程度です。ちなみに引火点とは、火源を近づけた際に瞬間的に着火し燃え始める最低の温度を指します。
3.高強度鋼は、軟鋼より伸びが小さい。
→正しい
高強度鋼とは炭素量が多い鋼のことで、引張強さが高い反面、伸びや溶接性、じん性が低下します。
4.鋼材のヤング係数は、鋼材の種類にかかわらずほぼ一定である。
→正しい
ヤング係数とは材料の変形のしにくさを表す数のことで、鋼材のヤング係数は種類によって大きな差はなくほぼ一定です。
5.強化ガラスは、一般板ガラスに特殊な熱処理を施し、表面に圧縮応力を生じさせたものである。
→正しい
強化ガラスは板ガラスに加熱後急冷する特殊な熱処理を施すことで表面に圧縮応力が生じ、割れにくくしたガラスです。

マイナーな知識が多く難しい問題ですね。
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