問題
仕上げ材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
| 1. | ポリ塩化ビニルは合成樹脂の一つで、床や内壁の仕上げ材などに使用される。 |
| 2. | 陶磁器質材料は、一般に焼成温度の高いものほど吸水率が高い。 |
| 3. | 左官材料を用いた湿式工法の工期は、一般に乾式工法に比べて長い。 |
| 4. | ブロンズは、銅とすずの合金である。 |
| 5. | グラスウール断熱材の中に湿気が入ると断熱性が著しく低下する。 |
回答と解説動画
正解は（2）
1.ポリ塩化ビニルは合成樹脂の一つで、床や内壁の仕上げ材などに使用される。
→正しい
ポリ塩化ビニルは汎用性の高い合成樹脂で、シート状に加工されて床材（Pタイル、長尺シート）や壁紙など、様々な内装仕上げ材として広く使用されています。
2.陶磁器質材料は、一般に焼成温度の高いものほど吸水率が高い。
→不適当
陶磁器質材料は、一般に焼成温度が高いほど材料が緻密になり、吸水率が低くなります。
3.左官材料を用いた湿式工法の工期は、一般に乾式工法に比べて長い。
→正しい
左官材料を用いる湿式工法（モルタル塗り、漆喰塗りなど）は、材料の乾燥期間が必要となるため、ボードなどを貼り付ける乾式工法に比べて、一般的に工期が長くなります。
4.ブロンズは、銅とすずの合金である。
→正しい
ブロンズ（青銅）は、銅を主成分とし、すずを添加した合金です。
5.グラスウール断熱材の中に湿気が入ると断熱性が著しく低下する。
→正しい
グラスウールなどの繊維系断熱材は、その内部に空気を閉じ込めることで断熱性能を発揮します。湿気が入ると、その湿気によって空気層が圧迫されたり、結露することで熱伝導率が高まり（水のほうが熱伝導率が高いため）、断熱性が著しく低下します。
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