問題
微生物とアレルゲンに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
| 1. | 黄色ブドウ球菌は、細菌に分類される。 |
| 2. | 浮遊ダニアレルゲン粒子の除去にエアフィルタが有効である。 |
| 3. | ウイルスは、結露水中で増殖しやすい。 |
| 4. | アスペルギルスは、カビアレルゲンとして挙げられる。 |
| 5. | ダンプネスは、過度の湿気を原因とするカビ臭さや微生物汚染等の問題が確認できるような状態をいう。 |
回答と解説動画
正解は（3）
１．黄色ブドウ球菌は、細菌に分類される。
→ 正しい。
黄色ブドウ球菌は、食中毒を起こす代表的な細菌です。
２．浮遊ダニアレルゲン粒子の除去にエアフィルタが有効である。
→ 正しい。
ダニアレルゲン（ダニの死骸や糞など）は数μm程度の粒子であり、中性能フィルターなどのエアフィルタで効果的に除去できます。
３．ウイルスは、結露水中で増殖しやすい。
→ 不適当。
ウイルスは生きた細胞の中でしか増殖できません。結露水などの水中では増殖できず、むしろ長く生存できない場合が多いです。
４．アスペルギルスは、カビアレルゲンとして挙げられる。
→ 正しい。
アスペルギルスは、コウジカビの一種であり、空気中の胞子がアレルゲンとなることが知られています。
５．ダンプネスは、過度の湿気を原因とするカビ臭さや微生物汚染等の問題が確認できるような状態をいう。
→ 正しい。
ダンプネスは、過度の湿気によるカビ臭や微生物汚染などの問題が生じている状態を指します。
ポイント
- ウイルスは生きた細胞がないと増殖できない（細胞外や水中では増殖しない）
- 細菌（黄色ブドウ球菌）は細菌に分類される
- ダニアレルゲンやカビアレルゲンはエアフィルタで除去可能
- アスペルギルスはカビアレルゲンの代表例
- ダンプネスは湿気による微生物汚染やカビ臭を含む衛生問題
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