問題
衛生動物と疾病に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 日本脳炎の主な媒介は、コガタアカイエカである。 |
2. | 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の流行地は、主に西日本である。 |
3. | 持続可能な開発目標(SDGs)の中には、マラリアなどの媒介動物が関わる感染症根絶への対処も含まれている。 |
4. | ライム病は、北海道を除く国内各地で散発している。 |
5. | つつが虫病は、北海道を除いた国内で広範に発生している。 |
回答と解説動画
正解は(4)
1.日本脳炎の主な媒介は、コガタアカイエカである。
→正しい
コガタアカイエカは、日本脳炎ウイルスの主要な媒介蚊として知られています。
2.重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の流行地は、主に西日本である。
→正しい
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はマダニに噛まれることで感染することがあります。特に九州・中国・四国・近畿地方など、西日本を中心に報告されています。
3.持続可能な開発目標(SDGs)の中には、マラリアなどの媒介動物が関わる感染症根絶への対処も含まれている。
→正しい
持続可能な開発目標(SDGs)の目標3では「エイズ、結核、マラリアおよび顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症およびその他の感染症に対処する。」 と掲げられています。
4.ライム病は、北海道を除く国内各地で散発している。
→不適当
ライム病は、マダニに咬まれることで感染する感染症で、主に北海道や長野県などの冷涼な地域で報告されており、北海道はむしろ主な発生地域の一つです。
なお、マダニは重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、日本紅斑熱なども媒介します。
5.つつが虫病は、北海道を除いた国内で広範に発生している。
→正しい
つつが虫病は、リケッチアという細菌の一種を保有するツツガムシが媒介する感染症で、北海道以外の本州・四国・九州を中心に広く分布しています。
昆虫等の種類や感染症については以下の記事にまとめています。
解説動画
解説動画はまだありません
コメント