問題
消火設備に関する次の組合せのうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 閉鎖型スプリンクラー設備 | 自動散水による消火 |
2. | ハロゲン化物消火設備 | 負触媒作用による消火 |
3. | 消火器 | 初期発見段階での消火 |
4. | 屋内消火栓設備 | 公設消防隊の専用使用による消火 |
5. | 泡消火設備 | 油火災での消火 |
回答と解説動画
正解は(4)
1.閉鎖型スプリンクラー設備 自動散水による消火
→正しい
閉鎖型スプリンクラー設備は天井などに設置されており、火災が発生して周囲の温度が一定以上に上昇すると、スプリンクラーヘッドについている感熱体が熱で溶けます。
すると、自動的に水がヘッドの放水口から勢いよく流れ出し消火します。
人による操作など必要とせず、熱によってヘッドの感熱体が解けることで自動的に散水しますので、問題文は正しいといえます。
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2.ハロゲン化物消火設備 負触媒作用による消火
→正しい
ハロゲン化物消火設備は、燃焼連鎖反応を阻害する「負触媒作用」により消火します。精密機器への影響が少ないため、データセンターやサーバー室などで利用されています。
3.消火器 初期発見段階での消火
→正しい
消火器は、火災のごく初期段階で使用することを想定した「初期消火用器具」です。
4.屋内消火栓設備 公設消防隊の専用使用による消火
→不適当
屋内消火栓設備は、公設消防隊ではなく建物の関係者(自衛消防隊など)や一般居住者が初期消火に使うための設備です。下図参照。
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出典:能美防災

おそらく連結送水管設備と引っ掛けるための問題だと思います。
連結送水管設備は消防隊が使用する設備なので、こちらとセットで覚えておきましょう!令和5年問102参照
5.泡消火設備 油火災での消火
→正しい
泡消火設備は、油火災の消火に用いられる設備で、泡の窒息効果と冷却効果によって消火します。特に、石油やガソリンなどの可燃性液体、油脂類による火災に適しており、立体駐車場や地下駐車場などに設置されています。
以下の画像は、泡消火設備のイメージです。(仕組みなどは覚えなくてもいいですが、どんな感じの設備なのかは把握しておいてください)
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解説動画
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