問題
排水管の清掃・維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | スネークワイヤ法は、排水立て管の清掃に使用する場合では、長さ30m程度が限界である。 |
2. | 排水管の有機性付着物は、アルカリ性洗浄剤を用いて除去する。 |
3. | 高圧洗浄による排水管の清掃では、5~30MPaの圧力の水を噴射させて洗浄する。 |
4. | ロッド法では、1~1.8mのロッドをつなぎ合わせ、手動で排水管内に挿入し清掃する。 |
5. | 排水管内部の腐食状況の診断には、内視鏡以外にX線などの非破壊検査機器が用いられる。 |
回答と解説動画
正解は(1)
1.スネークワイヤ法は、排水立て管の清掃に使用する場合では、長さ30m程度が限界である。
→不適当
スネークワイヤ法は、排水管の詰まりを解消するための清掃方法の一つで、先端に様々な形状のヘッド(スクリュー、ブラシなど)を取り付けたワイヤーを排水管に挿入し、回転させながら押し引きすることで、管内の汚れや異物を取り除く方法です。
ワイヤーの長さが25m以下なので、使用範囲も25m以下となっていますが、排水立管ではワイヤ自体の重さが影響するため、20m程度が現実的な使用範囲です。問題文では30mとなっているため誤りです。
以下は、製品の一例です。先端に見えているワイヤーは本体の中でグルグルに巻かれており、これを伸ばして回転させることで排水管の中を清掃します。

2.排水管の有機性付着物は、アルカリ性洗浄剤を用いて除去する。
→正しい
油脂やたんぱく質などの有機汚れは、アルカリ性洗浄剤によって分解して除去します。
3.高圧洗浄による排水管の清掃では、5~30MPaの圧力の水を噴射させて洗浄する。
→正しい
高圧洗浄による排水管の清掃では、5~30MPaと広い範囲の圧力の水を噴射させて管の中を洗浄します。
4.ロッド法では、1~1.8mのロッドをつなぎ合わせ、手動で排水管内に挿入し清掃する。
→正しい
ロッド法は、1~1.8mのロッドをつなぎ合わせ、手動で排水管内に挿入し清掃します。最大で30m程度まで清掃可能で、敷地の排水管清掃において使われます。


5.排水管内部の腐食状況の診断には、内視鏡以外にX線などの非破壊検査機器が用いられる。
→正しい
排水管内部の腐食確認には、ファイバースコープ(内視鏡)に加えて、X線や赤外線による非破壊検査も用いられます。
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