問題
排水ますと掃除口に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 排水横管への掃除口の設置間隔は、管径100mmを超える場合は、通常30m以内とする。 |
2. | 敷地排水管の直管が長い場合、排水ますは管内径の120倍を超えない範囲内に設置する。 |
3. | 雨水ますの流出管は、流入管よりも管底を20mm程度下げて設ける。 |
4. | 排水立て管に設置する掃除口は、3~5階おき程度の間隔で設ける。 |
5. | 雨水ますの底部には、100mm程度の泥だめを設ける。 |
回答と解説動画
正解は(5)
1.排水横管への掃除口の設置間隔は、管径100mmを超える場合は、通常30m以内とする。
→正しい
排水横管の掃除口は、管径が100mmを超える場合には30m以内ごとに設ける必要があります。また、管径100mm以下の場合には15m以内とします。管径が細い場合は、設置間隔が短くなる点も覚えておきましょう!
2.敷地排水管の直管が長い場合、排水ますは管内径の120倍を超えない範囲内に設置する。
→正しい
長い直管の排水管では、定期清掃のやりやすさや、つまりが発生した場合の作業性を高めるために排水ますを設置します。設置間隔は管径の120倍を超えない範囲に定められており、これにより点検や清掃を効率よく行うことが可能になります。
3.雨水ますの流出管は、流入管よりも管底を20mm程度下げて設ける。
→正しい
20mm程度の段差をつけることで、高低差が出来てスムーズに排水することができます。
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出典:日本住宅相談所ブログ
4.排水立て管に設置する掃除口は、3~5階おき程度の間隔で設ける。
→正しい
排水立て管には、メンテナンス性を考慮して3〜5階ごとに掃除口を設けるのが一般的です。下図のようなものを排水管の途中に設けて、点検や清掃時には横についている蓋を開けて作業します。
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5.雨水ますの底部には、100mm程度の泥だめを設ける。
→不適当
雨水ますの底部には150mm程度の泥だめを設けることで、流れてきた土砂やごみが沈殿しやすくなります。これにより、排水管内への土砂の流入を防ぎ排水管の詰まりを抑止できます。また、定期的な清掃も容易になるため、維持管理に有効です。問題文では100mm程度となっているため誤りとなります。
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