問題
排水槽と排水ポンプに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 排水槽の底の勾配は、吸込みピットに向かって1/15とする。 |
2. | 排水槽内は、ブロワによってばっ気すると正圧になるので排気を行う。 |
3. | 厨房(ちゅうぼう)用排水槽から排水を排除するには、汚水ポンプを用いる。 |
4. | 排水水中ポンプは、排水槽の吸込みピットの壁面から200mm以上離して設置する。 |
5. | 排水槽のマンホールは、排水水中ポンプ又はフート弁の直上に設置する。 |
回答と解説動画
正解は(3)
1.排水槽の底の勾配は、吸込みピットに向かって1/15とする。
→正しい
排水槽の底は、排水を効率よく吸込みピットに集めるために、吸い込みピットに向かって15分の1以上10分の1以下の勾配を設けます。
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2.排水槽内は、ブロワによってばっ気すると正圧になるので排気を行う。
→正しい
空気を注入すると槽内の圧力が上がりすぎることがあるため、その分の空気を外へ逃がす仕組み(排気ファンなど)が必要です。
3.厨房用排水槽から排水を排除するには、汚水ポンプを用いる。
→不適当
厨房排水には油脂や食品カスなどが多く含まれるため、「汚物ポンプ」が用いられます。
排水ポンプの種類は以下の通りです。(暗記しましょう)
ポンプの種類 | 対象 | 最小口径 | 主な用途 |
---|---|---|---|
汚水ポンプ | 浄化槽排水、湧水、雨水 | 40㎜ | 原則として固形物を含まない排水 |
雑排水ポンプ | 厨房以外の雑排水、雨水 | 50㎜ | 小さな固形物を含む排水 |
汚物ポンプ | 汚水・厨房排水、産業排水 | 80㎜ | 大きな固形物を含む排水 |
4.排水水中ポンプは、排水槽の吸込みピットの壁面から200mm以上離して設置する。
→正しい
排水ポンプはメンテナンス時の作業スペース確保や、空気の吸い込み防止のために、水中ポンプは壁面から200mm以上離して設置することが望ましいです。
5.排水槽のマンホールは、排水水中ポンプ又はフート弁の直上に設置する。
→正しい
槽内の点検をスムーズに行うため、マンホールはポンプやフート弁の真上に設けるのが適切です。
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出典:荏原製作所
解説動画
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