問題
建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 自動火災報知設備は、主に感知器、受信機、非常ベルなどで構成される。 |
2. | 避雷設備は、高さ18mを超える建築物に設置が義務付けられている。 |
3. | 建築基準法により、高さ31mを超える建築物(政令で定めるものを除く。)には、非常用の昇降機を設けなければならない。 |
4. | 勾配が30度を超え35度以下のエスカレーターの定格速度は、30m/min以下とされている。 |
5. | 非常用照明装置は、停電を伴った災害発生時に居住者や利用者を安全に避難させるための設備である。 |
回答と解説動画
正解は(2)
1.自動火災報知設備は、主に感知器、受信機、非常ベルなどで構成される。
→ 正しい
自動火災報知設備は、感知器、受信機、発信機、地区音響装置(非常ベルやサイレン)などで構成されています。

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2.避雷設備は、高さ18mを超える建築物に設置が義務付けられている。
→ 不適当
避雷設備の設置義務は「高さ20mを超える建築物」と定められています。
3.建築基準法により、高さ31mを超える建築物(政令で定めるものを除く。)には、非常用の昇降機を設けなければならない。
→ 正しい
非常用エレベーターは、高さ31メートルを超える建築物には設置が義務付けられています。
火災時の消防隊による消火・救助活動を円滑に行うための設備です。
4.勾配が30度を超え35度以下のエスカレーターの定格速度は、30m/min以下とされている。
→ 正しい
勾配が30度を超え35度以下のエスカレーターの定格速度は30m/min以下と定められています。
以下は、エスカレーターの勾配に対する定格速度の一覧です。勾配がきつくなるほど定格速度は遅くなります。
勾配 | 定格速度(最大) |
---|---|
8度以下 | 50 m/min以下 |
8度超~30度以下 | 45 m/min以下 |
30度超~35度以下 | 30 m/min以下 |
5.非常用照明装置は、停電を伴った災害発生時に居住者や利用者を安全に避難させるための設備である。
→ 正しい
非常用照明装置は、停電時に避難経路を安全に確保するための設備です。
非常照明装置には以下のようなものがあります。主に天井に設置されており、停電時には非常電源や内臓バッテリーにより一定時間付近を照らすことができます。ぶら下がっているヒモは試験点灯用のスイッチで、他にも様々な形状があります。

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