ビル管理士 2023年(R5年) 問148　 過去問の解説【清掃】

問題

カーペット清掃用機械に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

回答と解説動画

正解は（2）

１．カーペットスイーパは、パイル表面の粗ごみを除去するのに適している。
→正しい
カーペットスイーパは、ブラシの回転によってパイル表面の毛くずやごみなどの軽い汚れを取り除くための機器です。

パイルとはカーペットの毛足部分のことです。

２．洗剤供給式床磨き機は、ウィルトンカーペットの洗浄に適している。
→不適当
ウィルトンカーペットは水や洗剤がしみ込むと収縮を起こすため、洗剤供給式床磨き機のような水を多量に使う機械清掃はできません。
洗浄する場合は、洗剤が内部で乾燥した泡となって供給されるローラブラシ方式の機械を使います。
ちなみに、洗剤供給式床磨き機は、オフィスなどで使用されているタフテッドカーペットの洗浄に適しています。

３．スチーム洗浄機は、カーペットのしみ取りにも使われる。
→正しい
スチーム洗浄機は、高温の蒸気で汚れやしみを浮かしながら除去することができます。

４．アップライト型真空掃除機は、床を回転ブラシで掃きながら、ごみやほこりを掃除機内に吸い込む構造を有する。
→正しい
アップライト型は主にカーペット用で、底面の回転ブラシでかき出しながら、同時に真空吸引でごみやほこりを吸い込む構造です。

５．エクストラクタは、ノズルから洗浄液を噴射して、直ちに吸引する構造になっている。
→正しい
エクストラクタはカーペットなどの洗浄に使われる機器であり、ノズルから洗浄液を噴射することで床面を洗浄すると同時に、洗浄汚水を吸引することができる構造となっています。多量の液体を使うため、水分に弱いカーペットには使えない。

解説動画