問題
排水設備の清掃と診断に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | スネークワイヤ法は、排水管内のグリースなどの固い付着物の除去に使用する方法である。 |
2. | 酸性洗浄剤は、小便器配管の尿石の除去に使用する。 |
3. | ウォータラム法は、洗浄ノズルから高圧の水を噴射し、噴射力を利用して排水管内を洗浄する方法である。 |
4. | ロッド法は、1~1.8mのロッドをつなぎ合わせ、手動で排水管内に挿入し清掃する方法である。 |
5. | 排水管内部の腐食状況の診断には、内視鏡以外に超音波厚さ計などが用いられる。 |
回答と解説動画
正解は(3)
1.スネークワイヤ法は、排水管内のグリースなどの固い付着物の除去に使用する方法である。
→正しい
スネークワイヤ法は、排水管の詰まりを解消するための清掃方法の一つで、先端に様々な形状のヘッド(スクリュー、ブラシなど)を取り付けたワイヤーを排水管に挿入し、回転させながら押し引きすることで、管内の汚れや異物を取り除く方法です。
以下は、製品の一例です。先端に見えているワイヤーは本体の中でグルグルに巻かれており、これを伸ばして回転させることで排水管の中を清掃します。

2.酸性洗浄剤は、小便器配管の尿石の除去に使用する。
→正しい
尿石はアルカリ性のため、酸性洗浄剤を用いることで中和・溶解が可能です。小便器の配管は特に尿石が溜まりやすいため、定期的な清掃が必要です。
3.ウォータラム法は、洗浄ノズルから高圧の水を噴射し、噴射力を利用して排水管内を洗浄する方法である。
→不適当
ウォータラム法は、水の圧力ではなく圧縮空気の衝撃力を利用して排水管の詰まりを取り除く方法です。高圧の水を連続的に噴射するのは高圧洗浄法です。
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4.ロッド法は、1~1.8mのロッドをつなぎ合わせ、手動で排水管内に挿入し清掃する方法である。
→正しい
ロッド法は、1~1.8mのロッドをつなぎ合わせ、手動で排水管内に挿入し清掃します。最大で30m程度まで清掃可能で、敷地の排水管清掃において、排水枡などからロッドを挿入し、回転させながら清掃をします。


5.排水管内部の腐食状況の診断には、内視鏡以外に超音波厚さ計などが用いられる。
→正しい
排水管の劣化状況を調べるには、内視鏡検査のほか、超音波厚さ計を使って管の肉厚を測定し、腐食の進行度を把握する方法があります。
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解説動画
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