問題
空気浄化装置に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 自動巻取型エアフィルタは、ろ材の更新が自動的に行えるような構造としたものである。 |
2. | ULPAフィルタは、定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対する粒子捕集率で規定されている。 |
3. | ろ過式フィルタの捕集原理には、遮りによる付着、慣性衝突、拡散による付着がある。 |
4. | ガス除去用エアフィルタのガス除去容量は、ガス除去率が初期値の85%に低下するまでに捕集したガス質量で表される。 |
5. | パネル型エアフィルタは、外気用又はプレフィルタとして用いられる。 |
回答と解説動画
正解は(2)
1. 自動巻取型エアフィルタは、ろ材の更新が自動的に行えるような構造としたものである。
→正しい
自動巻取型エアフィルタは、汚れたろ材をモーターで自動的に巻き取り、新しいろ材を自動で供給する構造です。タイマー式や差圧式などで自動更新が可能です。

2. ULPAフィルタは、定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対する粒子捕集率で規定されている。
→不適当
ULPA(ウルパ)フィルタは粒径0.15μmの粒子に対する捕集率で規定されています。
0.3μmの粒子で規定されているのはHEPA(へパ)フィルタです。

3. ろ過式フィルタの捕集原理には、遮りによる付着、慣性衝突、拡散による付着がある。
→正しい
ろ過式フィルタの粒子捕集原理には、遮り(さえぎり)効果、慣性衝突、拡散効果が含まれます。沈降や帯電効果も補助的に働きます。
4. ガス除去用エアフィルタのガス除去容量は、ガス除去率が初期値の85%に低下するまでに捕集したガス質量で表される。
→正しい
ガス除去容量は、ガス除去率が規定値(85%など)に低下するまでに捕集したガスの質量で表されます。
5. パネル型エアフィルタは、外気用又はプレフィルタとして用いられる。
→正しい
パネル型エアフィルタは、外気処理用や高性能フィルタのプレフィルタ(前処理用)として広く使われています。
下記画像はプレフィルタとして利用するパネル型のフィルタです。空気はここを通過したあとに、中性能や高性能(HEPA)フィルタでさらに微細な粒子を取り除かれます。

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