問題
空気汚染物質の特性を表すア~エの記述のうち、ホルムアルデヒドの特性を表すものの組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。
ア 常温で無色の刺激臭を有する気体である。
イ ヒトに対して発がん性がある。
ウ 一酸化窒素と結合し、二酸化窒素と酸素を生成する。
エ 非水溶性である。
1. | アとイ |
2. | アとウ |
3. | アとエ |
4. | イとウ |
5. | イとエ |
回答と解説動画
正解は(1)
ア.常温で無色の刺激臭を有する気体である
→正しい
ホルムアルデヒドは常温で無色の気体で、強い刺激臭があります。
イ.ヒトに対して発がん性がある
→正しい
ホルムアルデヒドは国際的にも発がん性があると認められており、長期間のばく露で発がんリスクが高まることが知られています。
ウ.一酸化窒素と結合し、二酸化窒素と酸素を生成する
→不適当
この反応はホルムアルデヒドではなく、主に窒素酸化物(NOx)に関するものです。ホルムアルデヒドの特徴ではありません。
エ.非水溶性である
→不適当
ホルムアルデヒドは水によく溶けます。水溶液は「ホルマリン」と呼ばれ、消毒や標本保存などにも使われています。
•刺激臭があり、常温では無色の気体で可燃性がある。
•水に非常によく溶け、35~38%の水溶液は「ホルマリン」と呼ばれる。
•消毒剤や防腐剤、樹脂の原料などに利用される。
•シックハウス症候群の主な原因物質の一つであり、目や鼻、喉、気道の粘膜を刺激し、涙、鼻水、咳、喉の痛みなどを引き起こす。
•高濃度では呼吸困難や肺気腫、肺炎など重篤な健康被害をもたらすことがある。
•発がん性が認められている。
•たばこの煙中にも含まれる。
•新築の住宅や家具類の接着剤から発散する。
•建築物衛生法では空気環境測定の測定項目に「新築、増築、大規模の修繕又は大規模の模様替えを完了し、その使用を開始した時点から直近の6月1日から9月30日までの間に1回実施する」こととされており、その基準値が0.1mg/m3以下定められている。
•建築基準法によって含有建材の使用制限がある。
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