ビル管理士 2022年(R4年) 問152　 過去問の解説【清掃】

問題

硬性床材の特徴と維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

回答と解説動画

正解は（3）

⇒各床材の種類や特徴についてまとめました

１．硬性床材は、一般に多孔質で細かい凹凸があるため、洗浄後の汚水や洗剤分を可能な限り除去する。
→正しい
硬性床材は多孔質であるため、汚水や洗剤が残留するとシミや劣化の原因になります。そのため、染み込む前に可能な限り除去する必要があります。

「多孔」とは、物体の中に細かい穴（孔）がたくさん開いている状態のことです。

２．テラゾには酸性洗剤を使用しない。
→正しい
テラゾは大理石や花崗岩などの石材を砕いてセメントや樹脂で固めたもので、耐酸性に乏しいため酸性洗剤を使うと劣化する可能性があります。

３．セラミックタイルは、アルカリ性洗剤を使用しない。
→不適当
セラミックタイルは土や石などの無機物を高温で焼き固めたもので、吸水性が低く、耐酸性、耐アルカリ性、耐摩耗性にも優れています。アルカリ性洗剤を使用しても問題ありません。

４．花崗(こう)岩は、アルカリ性洗剤を使用する。
→正しい
花崗岩は耐アルカリ性があるため、アルカリ性洗剤を使用しても問題ありません。

花崗岩は硬くて耐久性に優れ、アルカリ、酸、油にも耐性がありますが、耐熱性に乏しいという特徴があります。

５．目地のセメントモルタルは酸性洗剤で傷みやすい。
→正しい
セメント系の目地材は酸性洗剤で劣化しやすいため使用できません。

解説動画