ビル管理士 2022年(R4年) 問10  過去問の解説【建築物衛生行政概論】

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問題

建築物環境衛生管理技術者に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.特定建築物所有者等が建築物環境衛生管理技術者を選任しなかった場合は、30万円以下の罰金に処せられる。
2.特定建築物に選任されている建築物環境衛生管理技術者は、業務に支障のない範囲で、建築物衛生法で定める登録事業の監督者等となることができる。
3.建築物環境衛生管理技術者の免状の返納を命ぜられ、その日から起算して1年を経過しない者には、免状の交付を行わないことがある。
4.建築物環境衛生管理技術者の職務は、特定建築物において、環境衛生上の維持管理に関する業務が適正に行われるよう全般的に監督することである。
5.建築物環境衛生管理技術者の免状の記載事項に変更が生じたときは、厚生労働大臣に免状の書換え交付を申請することができる。

回答と解説動画

正解は(2)

1.特定建築物所有者等が建築物環境衛生管理技術者を選任しなかった場合は、30万円以下の罰金に処せられる。
→ 正しい
建築物衛生法第16条に規定されています。

2.特定建築物に選任されている建築物環境衛生管理技術者は、業務に支障のない範囲で、建築物衛生法で定める登録事業の監督者等となることができる。
→ 不適当
建築物衛生法施行規則第2条の8第3項により、「建築物環境衛生管理技術者は、登録事業者の監督者等を兼ねることはできない」と規定されています。
つまり、兼務は禁止されています。

3.建築物環境衛生管理技術者の免状の返納を命ぜられ、その日から起算して1年を経過しない者には、免状の交付を行わないことがある。
→ 正しい
法第7条第6項に規定されています。

4.建築物環境衛生管理技術者の職務は、特定建築物において、環境衛生上の維持管理に関する業務が適正に行われるよう全般的に監督することである。
→ 正しい
管理技術者の職務内容として正しいです。

5.建築物環境衛生管理技術者の免状の記載事項に変更が生じたときは、厚生労働大臣に免状の書換え交付を申請することができる。
→ 正しい
建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行規則の第7条において、「免状の記載事項に変更を生じたときは、免状に第九条第一項第一号に掲げる書類を添えて、厚生労働大臣に免状の書換え交付を申請することができる。」と明記されています。

解説動画

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