問題
給湯設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 壁掛けシャワーの使用温度は、42℃程度である。 | ||
2. | 自然冷媒ヒートポンプ給湯機による湯の最高沸き上げ温度は、60℃である。 | ||
3. | 総合病院における使用湯量は、100~200L/(床・日)程度である。 | ||
4. | 架橋ポリエチレン管の使用温度は、95℃以下とする。 | ||
5. | ガス瞬間湯沸器の能力表示で1号とは、約1.74kWの加熱能力である。 |
回答と解説動画
正解は(2)
1.壁掛けシャワーの使用温度は、42℃程度である。
→正しい
シャワーの快適な使用温度は42℃程度とされています。
2.自然冷媒ヒートポンプ給湯機による湯の最高沸き上げ温度は、60℃である。
→不適当
自然冷媒(CO₂)ヒートポンプ給湯機の多くは、最高沸き上げ温度が90℃前後まで対応しています。
3.総合病院における使用湯量は、100~200L/(床・日)程度である。
→正しい
総合病院の設計用使用湯量は、100~200L/(床・日)程度が標準的な目安です。その他の施設の設計給湯量は以下のとおりです。
施設・用途 | 設計給湯量(目安) |
---|---|
ホテル宿泊部 | 150~250 L/(人・日) |
事務所 | 7~10 L/(人・日) |
総合病院 | 100~200 L/(床・日) |
集合住宅 | 150~300 L/(戸・日) |
4.架橋ポリエチレン管の使用温度は、95℃以下とする。
→正しい
架橋ポリエチレン管の耐熱温度は95℃以下が一般的です。
樹脂管の使用温度まとめ:
- 耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管:90℃以下
- ポリブテン管の使用温度:90℃以下
- 耐熱性硬質塩化ビニルライニング鋼管:85℃以下
- 架橋ポリエチレン管:95℃
上記は全て樹脂製の管で、以下のような形状をしています。樹脂なので金属と比べて熱に弱いです。また、樹脂管は使用温度が高くなると、許容圧力は低くなるという特徴があります。
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出典:クボタケミックス
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出典:クボタケミックス
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出典:三和商工
5.ガス瞬間湯沸器の能力表示で1号とは、約1.74kWの加熱能力である。
→正しい
ガス瞬間湯沸器に表示されている「〇号」とは、水温を25℃上昇させたお湯を1分間に何リットル出せるかを表しています。
たとえば「16号」の場合、1分間に16リットルの水を25℃上昇させる能力があるという意味です。
また、1号はおおよそ1.74kWの加熱能力に相当します。
したがって、16号なら約27.8kW(1.74 × 16)の加熱能力を持つということになります。
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