ビル管理士 2020年(R2年) 問79  過去問の解説【空気環境の調整】

内容に誤りがあった場合は、お手数ですがコメント欄で教えて頂けると助かります。

問題

環境要素の測定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.微生物の間接測定法には、核酸増幅法がある。
2.酸素の測定には、ガルバニ電池方式がある。
3.花粉の測定には、培養法がある。
4.オゾンの測定には、吸光光度法がある。
5.イオウ酸化物の測定には、溶液導電率法がある。

回答と解説動画

正解は(3)

1. 微生物の間接測定法には、核酸増幅法がある。
→ 適当
核酸増幅法(PCR法など)は、微生物の遺伝子を検出する間接的な測定法です。

2. 酸素の測定には、ガルバニ電池方式がある。
→ 適当
ガルバニ電池方式は、溶存酸素や気中酸素の測定に広く用いられる方法です。

3. 花粉の測定には、培養法がある。
→ 不適当
花粉は微生物ではなく植物の生殖細胞のため、培養法は用いられません。花粉の測定には、光表面プラズモン共鳴法、エアロアレルゲン・イムノブロット法が使われます。

4. オゾンの測定には、吸光光度法がある。
→ 適当
オゾン(O₃)の測定には、吸光光度法や紫外線吸収法が用いられます。

5. イオウ酸化物の測定には、溶液導電率法がある。
→ 適当
イオウ酸化物(SO₂)の測定には、溶液導電率法や紫外線蛍光法が標準的に用いられます。

試験に出題される測定方法まとめ

ビル管理士試験に出題されやすい測定方法をまとめました。毎年出題される分野なので可能な限り覚えるようにしてください。

測定項目主な測定方法・機器例
浮遊粉じん重量法、光散乱式粉じん計、位相差顕微鏡、吸光光度法、フィルタ振動法
酸素ガルバニ電池方式、ポーラログラフ方式
一酸化炭素(CO)検知管法、定電位電解法、ガスクロマトグラフ法
二酸化炭素(CO₂)検知管法、非分散型赤外線吸収法
ホルムアルデヒド検知管法、厚生労働省指定法
オゾン検知管法、紫外線吸収法、吸光光度法、化学発光法、検知管法、CT法
窒素酸化物吸光光度法、化学発光法、ザルツマン法
イオウ酸化物紫外線蛍光法、溶液導電率法
アスベスト光学顕微鏡法(位相差顕微鏡)、電子顕微鏡法、X線回析分析法
浮遊微生物培地法(ばいちほう)、ATP法、衝突法
ダニアレルゲン酵素免疫測定法(ELISA法)
花粉アレルゲン表面プラズモン共鳴法、エアロアレルゲン・イムノブロット法
ラドンシンチレーションカウンタ法
臭気3点比較式臭袋法、官能試驗法、オルファクトメータ法

解説動画

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次