問題
発光ダイオード(LED)の性質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 小型・軽量である。 |
2. | 熱に弱い。 |
3. | 拡散しやすい。 |
4. | 寿命が長い。 |
5. | 高効率である。 |
回答と解説動画
正解は(3)
1.小型・軽量である。
→正しい
LEDは半導体素子を利用して発光するため、非常に小さなチップで構成できます。これにより、照明器具自体も小型・軽量化が可能で、デザインの自由度が高く、狭い場所や薄型器具にも対応できます。
2.熱に弱い。
→正しい
LED自体は発熱量が少ないですが、高温環境や放熱設計が不十分な場合、素子の劣化や寿命短縮が起こります。
3.拡散しやすい。
→不適当(これが正解)
LEDはもともと指向性が非常に強い光源です。つまり、特定の方向に直進的に光を出す性質があり、白熱電球や蛍光灯のように全方向に自然に拡散するわけではありません。
照明器具として広範囲を均一に照らしたい場合は、レンズや拡散カバー、リフレクタ(反射板)などで光を拡げる工夫が必要です。
4.寿命が長い。
→正しい
LEDは他の光源に比べて非常に寿命が長く、一般的に4万~5万時間以上とされています。これは蛍光灯や白熱電球の数倍に相当し、ランプ交換やメンテナンスの手間・コスト削減につながります。ビル管理の現場では、長寿命=省メンテナンスという点で大きな利点です。
5.高効率である。
→正しい
LEDは消費電力当たりの発光効率が非常に高く、省エネ性能に優れています。白熱電球や蛍光灯と比べても、同じ明るさで消費電力が大幅に少なく、ビルの省エネ対策やSDGs対応の観点からも、LEDへの切り替えは推奨されています。

ビルメンの視点からだと、蛍光灯からLEDに変えるデメリットは仕事が減るくらいしか思いつかないですね。
解説動画
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