ビル管理士 2020年(R2年) 問178  過去問の解説【ねずみ、昆虫等の防除】

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問題

殺虫剤の処理や保管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.乳剤や油剤等には、消防法に定める第四類危険物のうち、第一石油類に該当するものが多い。
2.有機溶剤系の薬剤を取り扱う場合には、耐有機溶剤性のゴム手袋を用いる。
3.建築物環境衛生管理基準に従って衛生害虫の防除を行う場合は、医薬品又は医薬部外品を使用しなければならない。
4.殺虫剤の処理によって、煙感知機が作動することがある。
5.殺虫剤散布を行う場合は、散布前後とも3日間は、当該区域の入口に殺虫剤の種類、散布方法等を掲示するなどして、その旨を周知する必要がある。

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回答と解説動画

正解は(1)

1.乳剤や油剤等には、消防法に定める第四類危険物のうち、第一石油類に該当するものが多い。
→不適当
乳剤や油剤は第4類危険物である灯油(ケロシン)を含んでおり、灯油は第一石油類ではなく第二石油類に分類されるため、問題文は誤りです。

  • 乳剤:有効成分+ケロシン+乳化剤。水に溶けるため希釈して使用できる。
  • 油剤:有効成分+ケロシン。水に溶けないためそのまま使用する。
第一石油類引火点が21℃未満の引火性液体を指します。具体的には、ガソリンやアセトンなどが該当します。
第二石油類引火点が21℃以上70℃未満の引火性液体を指します。具体的には、灯油や軽油などが該当します。
※これは覚えてなくてもいいです

2.有機溶剤系の薬剤を取り扱う場合には、耐有機溶剤性のゴム手袋を用いる。
→正しい
有機溶剤は皮膚からも吸収され、中毒症状を起こす危険があるため、耐溶剤性の手袋が必要です。

3.建築物環境衛生管理基準に従って衛生害虫の防除を行う場合は、医薬品又は医薬部外品を使用しなければならない。
→正しい
衛生害虫防除においては、法律に基づき承認された医薬品・医薬部外品の使用が求められます。

4.殺虫剤の処理によって、煙感知機が作動することがある。
→正しい
くん煙剤など使用時には煙感知機が誤作動する場合があるため、感知器を養生するなど対策が必要です。

煙感知器
出典:ヤマトプロテック

5.殺虫剤散布を行う場合は、散布前後とも3日間は、当該区域の入口に殺虫剤の種類、散布方法等を掲示するなどして、その旨を周知する必要がある。
→正しい
散布の安全確保のため、掲示や告知が義務付けられています。

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