問題
ダニに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | ダニの頭部には、温度や炭酸ガスを感知するための触角がある。 | ||
2. | マダニは、吸血源動物が近づいてくるのを、植物の葉の先端部で待ち構えている。 | ||
3. | トリサシダニやスズメサシダニの被害は、野鳥の巣立ちの時期に集中する。 | ||
4. | ヒトの皮膚に内部寄生するダニが知られている。 | ||
5. | コナヒョウヒダニが増える温湿度条件は、ヒトが快適に生活できる条件とほぼ一致している。 |
回答と解説動画
正解は(1)
本問はダニの種類や特徴に関する知識が無いと解けません。詳しくは以下の記事を確認してください。
1.ダニの頭部には、温度や炭酸ガスを感知するための触角がある。
→不適当
ダニに頭部はなく、口器を含む「顎体部」と、それ以外の部分である「胴体部」に大きく分けられます。また、触覚も持ちません。
また、マダニ類は、温度や二酸化炭素を感知することができますが、これは触角がもつ機能ではなく、第1脚の先端にある「ハラー氏器官」と呼ばれる感覚器官によるものです。
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出典: 文一総合出版
2.マダニは、吸血源動物が近づいてくるのを、植物の葉の先端部で待ち構えている。
→正しい
マダニは草の葉先や茎の先端などで静止し、動物が近づくのを待ち構えて寄生します。
3.トリサシダニやスズメサシダニの被害は、野鳥の巣立ちの時期に集中する。
→正しい
トリサシダニやスズメサシダニは野鳥に寄生しており、巣立ちの際に人家に侵入してくることがあります。
4.ヒトの皮膚に内部寄生するダニが知られている。
→正しい
ヒゼンダニは、ヒトの皮膚内に寄生する内部寄生性のダニです。
5.コナヒョウヒダニが増える温湿度条件は、ヒトが快適に生活できる条件とほぼ一致している。
→正しい
コナヒョウヒダニは、温度20〜30℃、湿度60%以上の環境で繁殖しやすく、これは人間が快適と感じる居住環境と一致します。
室内の塵やヒトのフケなどを食べるため吸血はしませんが、大発生した際、死骸、糞が気管支喘息やアトピー性皮膚炎のアレルゲンとなります。
解説動画
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