ビル管理士 2020年(R2年) 問168  過去問の解説【ねずみ、昆虫等の防除】

内容に誤りがあった場合は、お手数ですがコメント欄で教えて頂けると助かります。

問題

ダニに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ダニの頭部には、温度や炭酸ガスを感知するための触角がある。
2.マダニは、吸血源動物が近づいてくるのを、植物の葉の先端部で待ち構えている。
3.トリサシダニやスズメサシダニの被害は、野鳥の巣立ちの時期に集中する。
4.ヒトの皮膚に内部寄生するダニが知られている。
5.コナヒョウヒダニが増える温湿度条件は、ヒトが快適に生活できる条件とほぼ一致している。

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回答と解説動画

正解は(1)

本問はダニの種類や特徴に関する知識が無いと解けません。詳しくは以下の記事を確認してください。

ダニの知識についてまとめました

1.ダニの頭部には、温度や炭酸ガスを感知するための触角がある。
→不適当
ダニに頭部はなく、口器を含む「顎体部」と、それ以外の部分である「胴体部」に大きく分けられます。また、触覚も持ちません。
また、マダニ類は、温度や二酸化炭素を感知することができますが、これは触角がもつ機能ではなく、第1脚の先端にある「ハラー氏器官」と呼ばれる感覚器官によるものです。

ダニの身体の構造
出典: 文一総合出版

2.マダニは、吸血源動物が近づいてくるのを、植物の葉の先端部で待ち構えている。
→正しい
マダニは草の葉先や茎の先端などで静止し、動物が近づくのを待ち構えて寄生します。

3.トリサシダニやスズメサシダニの被害は、野鳥の巣立ちの時期に集中する。
→正しい
トリサシダニやスズメサシダニは野鳥に寄生しており、巣立ちの際に人家に侵入してくることがあります。

4.ヒトの皮膚に内部寄生するダニが知られている。
→正しい
ヒゼンダニは、ヒトの皮膚内に寄生する内部寄生性のダニです。

5.コナヒョウヒダニが増える温湿度条件は、ヒトが快適に生活できる条件とほぼ一致している。
→正しい
コナヒョウヒダニは、温度20〜30℃、湿度60%以上の環境で繁殖しやすく、これは人間が快適と感じる居住環境と一致します。
室内の塵やヒトのフケなどを食べるため吸血はしませんが、大発生した際、死骸、糞が気管支喘息やアトピー性皮膚炎のアレルゲンとなります。

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