ビル管理士 2020年(R2年) 問139  過去問の解説【給水及び排水の管理】

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問題

浄化槽の単位装置とその点検内容との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。

1.沈殿分離槽  溶存酸素濃度
2.汚泥貯留槽  スカムの貯留状況
3.流量調整槽  ポンプの作動水位
4.接触ばっ気槽 生物膜の生成状況
5.消毒槽     沈殿物の堆積状況

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回答と解説動画

正解は(1)

浄化槽とは、公共下水道が整備されていない地域で、家庭から出る生活排水をきれいにするための設備です。微生物の働きを利用して汚水を浄化し、処理水を河川などに放流します。

1.沈殿分離槽   溶存酸素濃度
→不適当
沈殿分離槽は、固液分離(汚泥を沈殿させて水と分離する)を目的とする槽であり、ばっ気を行わないため溶存酸素(DO)を測定する必要はありません。
溶存酸素濃度の測定は、ばっ気槽で行うものです。

2.汚泥貯留槽   スカムの貯留状況
→正しい
汚泥貯留槽では、沈殿物だけでなくスカム(浮遊汚泥)も貯留されるため、スカムの状況の点検は重要です。

3.流量調整槽   ポンプの作動水位
→正しい
流量調整槽では、ポンプによる間欠排水や水位制御が行われるため、ポンプの起動・停止水位の確認が必要です。

4.接触ばっ気槽  生物膜の生成状況
→正しい
接触ばっ気槽は、生物膜法の一種であり、生物膜の厚さや状態の確認が点検対象となります。

接触ばっ気層については令和5年問138参照

5.消毒槽     沈殿物の堆積状況
→正しい
沈殿物の堆積状況を把握することで、浄化槽の処理能力や水質への影響を評価できます。

解説動画

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