問題
浄化槽の単位装置とその点検内容との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
1. | 沈殿分離槽 | 溶存酸素濃度 | |
2. | 汚泥貯留槽 | スカムの貯留状況 | |
3. | 流量調整槽 | ポンプの作動水位 | |
4. | 接触ばっ気槽 | 生物膜の生成状況 | |
5. | 消毒槽 | 沈殿物の堆積状況 |
回答と解説動画
正解は(1)
1.沈殿分離槽 溶存酸素濃度
→不適当
沈殿分離槽は、固液分離(汚泥を沈殿させて水と分離する)を目的とする槽であり、ばっ気を行わないため溶存酸素(DO)を測定する必要はありません。
溶存酸素濃度の測定は、ばっ気槽で行うものです。
2.汚泥貯留槽 スカムの貯留状況
→正しい
汚泥貯留槽では、沈殿物だけでなくスカム(浮遊汚泥)も貯留されるため、スカムの状況の点検は重要です。
3.流量調整槽 ポンプの作動水位
→正しい
流量調整槽では、ポンプによる間欠排水や水位制御が行われるため、ポンプの起動・停止水位の確認が必要です。
4.接触ばっ気槽 生物膜の生成状況
→正しい
接触ばっ気槽は、生物膜法の一種であり、生物膜の厚さや状態の確認が点検対象となります。
5.消毒槽 沈殿物の堆積状況
→正しい
沈殿物の堆積状況を把握することで、浄化槽の処理能力や水質への影響を評価できます。
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