ビル管理士 2020年(R2年) 問133  過去問の解説【給水及び排水の管理】

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問題

排水設備の保守管理に関する用語の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。

1.逆流防止弁    排水の逆流防止
2.床下式の掃除口     砲金製プラグの使用
3.ウォーターラム法    圧縮空気の放出による管内閉塞物の除去
4.排水槽の開口部への防虫網の設置 チカイエカの発生防止
5.汚水槽のフロートスイッチ     絶縁抵抗の定期的な測定

⇒偏差値43の高卒でも電験三種やビル管理士に一発合格できた資格の勉強で大事なこと7選

回答と解説動画

正解は(5)

1.逆流防止弁     排水の逆流防止
→正しい
逆流防止弁は、下水本管からの排水の逆流を防止する弁です。

2.床下式の掃除口   砲金製プラグの使用
→正しい
床下掃除口は常時排水にさらされるため、蓋には耐食性のある砲金製のプラグを用います。

砲金(ほうきん)とは、銅を主成分とする合金の一種で、特に錫(すず)を一定量(約10%程度)加えたものを指します。大砲の砲身に使われたことから、この名前がついたとされています。耐食性、耐摩耗性、強度に優れており、バルブ、ポンプ、軸受などの工業部品や、水道管、船舶部品など幅広い分野で使用されています。

砲金製プラグ

3.ウォーターラム法  圧縮空気の放出による管内閉塞物の除去
→正しい
ウォータラム法は、水の圧力ではなく圧縮空気の衝撃力を利用して排水管の詰まりを取り除く方法です。

出典:カンツール

4.排水槽の開口部への防虫網の設置 チカイエカの発生防止
→正しい
チカイエカなどの害虫の侵入・発生を防止するため、排水槽の開口部には防虫網を設けます。

防虫網

5.汚水槽のフロートスイッチ 絶縁抵抗の定期的な測定
→不適当
フロートスイッチに絶縁抵抗測定は実施しません。汚水槽周りの点検で絶縁抵抗を測定が必要なのは、排水ポンプで点検頻度は1か月に1回以上です。

ヘタ・レイ

実務でもフロートスイッチに絶縁抵抗測定はしてませんよね。

点検項目頻度
吐き出し圧力、揚水量、電流値、騒音、振動など日常的に行う
絶縁抵抗測定(1MΩ以上)1か月に1回
水中ポンプのメカニカルシール部のオイル交換6か月~1年に1回
メカニカルシールの交換1~2年に1回
オーバーホール3~5年に1回

解説動画

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