ビル管理士 2020年(R2年) 問121  過去問の解説【給水及び排水の管理】

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問題

給湯設備の加熱装置に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ガス瞬間湯沸器には、給湯の他にセントラルヒーティング用の回路を内蔵したものがある。
2.給湯用貫流ボイラは、水管群により構成され耐圧性に優れている。
3.無圧式温水発生機は、缶体内を大気圧以下とし、熱媒を蒸発させて内部の熱交換器で熱交換を行い、湯を供給する。
4.加熱コイル付き貯湯槽は、蒸気などの熱源が得られる場合に使用される。
5.ガスマルチ式給湯機は、小型の瞬間湯沸器を複数台連結してユニット化したものである。

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回答と解説動画

正解は(3)

1.ガス瞬間湯沸器には、給湯の他にセントラルヒーティング用の回路を内蔵したものがある。
→正しい
ガス瞬間湯沸器には、給湯と暖房の両方に対応したものがあります。

2.給湯用貫流ボイラは、水管群により構成され耐圧性に優れている。
→正しい
貫流ボイラは、水管を流れる水が、燃焼ガスの熱で加熱されて温水になる構造で、水管が多数集まって構成されているため、耐圧性に優れています。

貫流ボイラー
出典:サムソン

3.無圧式温水発生機は、缶体内を大気圧以下とし、熱媒を蒸発させて内部の熱交換器で熱交換を行い、湯を供給する。
→不適当
無圧式温水発生機は、缶体内を大気圧とし、熱媒を沸騰させずに熱交換器で湯を加熱します。大気圧以下(減圧)で熱媒を蒸発させるのは「真空式温水発生機」の説明です。なお、これら2つの設備は加圧していないため労働安全衛生法のボイラーに該当せず、運転に資格は不要です。

4.加熱コイル付き貯湯槽は、蒸気などの熱源が得られる場合に使用される。
→正しい
加熱コイル付き貯湯槽は、貯湯槽内に加熱用の熱交換器(加熱コイル)が組み込まれた設備です。このコイルに蒸気や高温の温水を流すことで、貯湯槽内の水を間接的に加熱します。

5.ガスマルチ式給湯機は、小型の瞬間湯沸器を複数台連結してユニット化したものである。
→正しい
ガスマルチ式給湯機は、小型の給湯器を複数台連結して制御するシステムです。

ガスマルチ給湯器
出典:ノーリツ

解説動画

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