ビル管理士 2020年(R2年) 問116  過去問の解説【給水及び排水の管理】

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問題

貯水槽の清掃に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.清掃時は、貯水槽のマンホールの蓋を開け、換気用のファンやダクトを設置し、槽内の換気を図るなどの事故防止対策を行う。
2.受水槽と高置水槽の清掃は、原則同じ日に行い、受水槽の清掃後に高置水槽の清掃を行う。
3.清掃終了後は、塩素剤を用いて2回以上、貯水槽内の消毒を行う。
4.消毒後の水洗いと水張りは、消毒終了後、15分程度経過してから行う。
5.清掃終了後の消毒は、有効塩素濃度50~100mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム溶液などの塩素剤を使用する。

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回答と解説動画

正解は(4)

1.清掃時は、貯水槽のマンホールの蓋を開け、換気用のファンやダクトを設置し、槽内の換気を図るなどの事故防止対策を行う。
→正しい
貯水槽の清掃作業は、密閉空間での作業を伴うため、酸欠による事故のリスクがあります。そのため、作業前には必ず換気を行い、安全な環境を確保する必要があります。

2.受水槽と高置水槽の清掃は、原則同じ日に行い、受水槽の清掃後に高置水槽の清掃を行う。
→正しい
受水槽は建物全体の水を一時的にためる役割があります。高置水槽は、受水槽からポンプでくみ上げた水をいったんためておき、その後、重力を使って建物内の各階に水を供給する役割です。清掃は同じ日にまとめて行い、受水槽を先に、高置水槽を後に清掃することで、汚れた水が再び高置水槽に流れ込むのを防げます。

高置水槽方式については、以下の画像を参考にしてください。水がどのようにして建物内に供給されるのかを覚えることが重要です。

高置水槽方式
出典:宇都宮市水道局

3.清掃終了後は、塩素剤を用いて2回以上、貯水槽内の消毒を行う。
→正しい
清掃終了後は、塩素剤を用いて2回以上消毒を行うことが基準とされています

4.消毒後の水洗いと水張りは、消毒終了後、15分程度経過してから行う。
→不適当
消毒後は30分以上経過してから水洗いと水張りを行うのが基準です

5.清掃終了後の消毒は、有効塩素濃度50~100mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム溶液などの塩素剤を使用する。
→正しい
消毒には有効塩素濃度50~100mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム溶液などの塩素剤を使用します

解説動画

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