ビル管理士 2020年(R2年) 問109  過去問の解説【給水及び排水の管理】

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問題

水道水の塩素消毒に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.CT値は、塩素濃度を接触時間で除したものである。
2.塩素消毒の効果は、懸濁物質が存在すると低下する。
3.原虫シストは、塩素消毒に対する抵抗性が強い。
4.塩素消毒は、多種類の微生物に対して消毒効果が期待できる。
5.塩素消毒の反応速度は、温度が高くなるほど速くなる。

回答と解説動画

正解は(1)

1.CT値は、塩素濃度を接触時間で除したものである。
→不適当
CT値は、塩素濃度(C)と接触時間(T)を「乗じたもの」であり、「除したもの」ではありません。
割り算ではなく掛け算です。

2.塩素消毒の効果は、懸濁物質が存在すると低下する。
→正しい
水の中に土や有機物などの懸濁物質が多いと、塩素がそれらと反応してしまい、微生物に十分な消毒効果が及びにくくなります。

3.原虫シストは、塩素消毒に対する抵抗性が強い。
→正しい
原虫シスト(例:クリプトスポリジウム)は塩素消毒に強い抵抗性を示します。

4.塩素消毒は、多種類の微生物に対して消毒効果が期待できる。
→正しい
塩素消毒は多種類の微生物に対して消毒効果が期待できます。塩素は強力な酸化作用で微生物の細胞膜や細胞壁を破壊します。

5.塩素消毒の反応速度は、温度が高くなるほど速くなる。
→正しい
塩素消毒の反応速度は、温度が高くなるほど速くなります。

解説動画

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