ビル管理士 2020年(R2年) 問107  過去問の解説【給水及び排水の管理】

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問題

給水及び排水の管理に関する用語の説明として、最も不適当なものは次のうちどれか。

1.逃し通気管   排水系統内の下水ガスによる臭気除去のための管
2.FRP      ガラス繊維で補強したプラスチック
3.スクリーン   原水中の夾雑物(きょうざつぶつ)除去のための装置
4.バルキング   活性汚泥が沈降しにくくなる現象
5.バキュームブレーカ管内が負圧になったときに空気を取り入れる装置

回答と解説動画

正解は(1)

1.逃し通気管 排水系統内の下水ガスによる臭気除去のための管
→不適当
「逃し通気管」とは、排水・通気両系統間の空気の流通を円滑にするために設けられる通気管のことです。具体的には、排水立て管内の圧力変化を防止または緩和するために、排水立て管から分岐して立ち上げ、通気立て管や伸頂通気管に接続されます。
これにより、排水トラップの封水が破られるのを防ぎ、排水設備の正常な機能を維持します。

出典:うきは市下水道排水設備施工基準

2.FRP ガラス繊維で補強したプラスチック
→正しい
FRPはガラス繊維で補強したプラスチック(Fiber Reinforced Plastics)の略です。

3.スクリーン 原水中の夾雑物(きょうざつぶつ)除去のための装置
→正しい
スクリーンは、原水中のごみや夾雑物を除去するための装置です。

4.バルキング 活性汚泥が沈降しにくくなる現象
→正しい
バルキングとは、主に活性汚泥法による排水処理施設で発生する現象で、活性汚泥が異常に膨張して沈降性が悪くなり、固液分離が困難になる状態を指します。

なお、活性汚泥法では、曝気槽で有機物を分解した後、沈殿槽で活性汚泥(微生物フロック)が沈み、上澄みの処理水と分離される必要があります。

活性汚泥法は、排水処理において微生物の働きを利用して有機物を分解・除去する生物処理方法です。好気性微生物が排水中の有機物を食べ、水質を浄化します。曝気槽で空気を供給し、微生物の活動を促進します。下水処理場、工場排水処理、 浄化槽などで利用されています。

5.バキュームブレーカ 管内が負圧になったときに空気を取り入れる装置
→正しい
バキュームブレーカは、管内が負圧になった際に空気を取り入れて逆流や汚染を防止する装置です。

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