問題
防犯・防災の管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 防犯用ネットワークカメラは、撮影した高解像度の映像を伝送でき、高画質なシステムを構築できる。 | ||
2. | アクティブセンサとは、人などの発熱体を赤外線で検知し、その発熱体が移動する場合に動作する防犯センサである。 | ||
3. | 夜間無人となる建物の機械警備業務では、異常発生時には25分以内に警備員が駆け付けなくてはならない。 | ||
4. | 大規模事業所においては、従来の防火管理者、自衛消防組織に加えて、大地震などに備えた防災管理者を置くことが必要である。 | ||
5. | 入退室管理システムには、緊急避難時において、電気錠の一斉開錠機能をもたせることが必要である。 |

回答と解説動画
正解は(2)
1.防犯用ネットワークカメラは、撮影した高解像度の映像を伝送でき、高画質なシステムを構築できる。
→正しい
ネットワークカメラは、フルHD(200万画素)や4K(800万画素)など高解像度映像を伝送でき、高画質な防犯システムが構築可能です。
2.アクティブセンサとは、人などの発熱体を赤外線で検知し、その発熱体が移動する場合に動作する防犯センサである。
→不適当
アクティブセンサは、赤外線や超音波などの信号を自ら発信し、その反射や遮断を検知する方式です。人などの発熱体の移動を赤外線で検知するのは「パッシブ(受動)赤外線センサ」です。アクティブセンサは発熱体の有無ではなく、物体の動きや存在そのものを検知します。
- パッシブ:発熱体が動くことで赤外線分布の変化を検知
- アクティブ:自ら発した信号の遮断や反射で物体の存在や動きを検知
3.夜間無人となる建物の機械警備業務では、異常発生時には25分以内に警備員が駆け付けなくてはならない。
→正しい
警備業法施行規則により、機械警備業務における警備員の現場到着時間は25分以内とされています。
4.大規模事業所においては、従来の防火管理者、自衛消防組織に加えて、大地震などに備えた防災管理者を置くことが必要である。
→正しい
消防法に基づき、大規模な建築物等の管理権原者は、地震や津波などの災害による被害軽減のため、防災管理者の選任が義務付けられています。防災管理者は、避難訓練の実施、防災計画の作成、施設の点検などを通して、地震を含む様々な災害に備えます。
なお、「防火管理者」は火災予防や初期消火、避難誘導など、火災から人命や財産を守るために義務付けられている制度です。
5.入退室管理システムには、緊急避難時において、電気錠の一斉開錠機能をもたせることが必要である。
→正しい
緊急時には安全な避難を確保するため、入退室管理システムには電気錠の一斉開錠機能が必要です。
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