問題
ねずみ・昆虫等及び鳥類の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | ドバトの捕獲や卵の除去を行う際は、自治体等の長の許可が必要である。 | ||
2. | ネズミと昆虫では、薬剤抵抗性の発達の原理が異なる。 | ||
3. | ネッタイトコジラミは、近年、東京都内の宿泊施設でも散見されている。 | ||
4. | 防除は、発生時対策より発生予防対策に重点を置いて実施する。 | ||
5. | 吸血昆虫を対象にした人体用忌避剤として、イカリジンがある。 |
回答
正解は(2)
1.ドバトの捕獲や卵の除去を行う際は、自治体等の長の許可が必要である。
→正しい
鳥獣保護管理法により、ドバトを含む鳥類の捕獲や卵の除去には原則として自治体等の長の許可が必要です。
2.ネズミと昆虫では、薬剤抵抗性の発達の原理が異なる。
→不適当
ネズミも昆虫も、薬剤を使い続けることで、薬が効きにくい個体が生き残って増えることで「抵抗性」が発達していきます。
3.ネッタイトコジラミは、近年、東京都内の宿泊施設でも散見されている。
→正しい
ネッタイトコジラミは熱帯・亜熱帯地域に分布する吸血性の昆虫で、人の血を吸い、刺されると激しいかゆみを引き起こします。
近年ニュースでも目にしたと思いますが、海外からの観光客の増加により、本来は生息していない東京都市部の宿泊施設でも発生事例が報告されています。
4.防除は、発生時対策より発生予防対策に重点を置いて実施する。
→正しい
防除の基本は、発生してからの対応よりも、発生を未然に防ぐ予防的管理に重点を置くことです。
5.吸血昆虫を対象にした人体用忌避剤として、イカリジンがある。
→正しい
イカリジンは人体用の代表的な忌避剤で、蚊やマダニなどの吸血昆虫に有効です。
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