問題
蚊の生態に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | チカイエカは、九州から北海道まで分布する。 | ||
2. | 吸血せずに産卵する蚊が知られている。 | ||
3. | ウシやウマなど、大型動物を好んで吸血する種類がある。 | ||
4. | ヒトスジシマカは、雨水ますなどの小さな水域から発生する。 | ||
5. | アカイエカは、主として昼間に吸血する。 |
回答
正解は(5)
本問は蚊の種類や特徴に関する知識が無いと解けません。詳しくは以下の記事を確認してください。
1. チカイエカは、九州から北海道まで分布する。
→正しい
チカイエカは全国に分布しており、北海道から九州まで広く生息しています。
2. 吸血せずに産卵する蚊が知られている。
→正しい
チカイエカは初回の産卵において吸血を必要としません。特定の媒介する感染症(ウエストナイル熱を除く)などはありませんが、冬季も休眠せずに地下施設など比較的暖かい場所であれば活動することができます。
3. ウシやウマなど、大型動物を好んで吸血する種類がある。
→正しい
コガタアカイエカ、大型哺乳類を選んで吸血する蚊で、水田や湿地などに発生し日本脳炎ウイルスを媒介することで知られています。
4. ヒトスジシマカは、雨水ますなどの小さな水域から発生する。
→正しい
ヒトスジシマカは、空き缶や植木鉢の受け皿、雨水ますなど小さな水域で発生する蚊で、鳥類、ほ乳類(ヒト含む)、爬虫類、両生類など多様な種類を日中に吸血します。
5. アカイエカは、主として昼間に吸血する。
→不適当
アカイエカは夜行性で、主に夜間に吸血します。
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