問題
建築物の防災対策等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 高層ビルの回転式の扉は、内外気温差で生じる出入口での強風を減じる効果がある。 | ||
2. | 超高層ビルの足元にあるサンクンガーデンは、ビル風対策としても効果がある。 | ||
3. | Jアラートは、緊急の気象関係情報、有事関係情報を国から住民等に伝達するシステムである。 | ||
4. | エレベータには、地震時に直ちに避難階へ直行させる地震管制モードが備わっている。 | ||
5. | 集中豪雨時に浸水しやすい地下街、地下階への浸水対策として、止水板、土嚢が用いられる。 |
回答
正解は(4)
1.高層ビルの回転式の扉は、内外気温差で生じる出入口での強風を減じる効果がある。
→正しい
回転式扉は、外気と内気の直接的な出入りを防ぐため、風圧や温度差による強風の侵入を抑える効果があります。
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2.超高層ビルの足元にあるサンクンガーデンは、ビル風対策としても効果がある。
→正しい
サンクンガーデンは半地下の庭(沈床庭園)であり、採光や空間演出、都市の賑わい創出などが主目的です。
下の画像を見ればわかると思いますが、地盤面より低い位置に設けられるため、周囲の風の流れを遮断し、高層ビル周辺で発生しやすいビル風の影響を緩和する効果が期待できます。

3.Jアラートは、緊急の気象関係情報、有事関係情報を国から住民等に伝達するシステムである。
→正しい
Jアラートは、緊急の気象関係情報、地震速報や弾道ミサイル情報など、緊急性の高い情報を国から住民に瞬時に伝えるためのシステムです。
4.エレベータには、地震時に直ちに避難階へ直行させる地震管制モードが備わっている。
→不適当
エレベータは地震を感知すると、直ちに最寄階に停止し扉を開け安全確保を行う地震管制モードに入ります。避難階へ直行するのは火災時です。

地震時は最寄り階、火災時は避難階は確実に暗記しておきましょう。
5.集中豪雨時に浸水しやすい地下街、地下階への浸水対策として、止水板、土嚢が用いられる。
→正しい
止水板や土嚢は、地下街や地下階の浸水防止対策として有効です。
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出典:佐倉市
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