危険物に関する法令【テキスト】– category –
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消火設備と警報設備【危険物乙4テキスト】
災害発生に備えて製造所等では、消火設備や警報設備を設置しておく必要があります。 ここでは消火設備や警報設備の種類や設置する基準などを解説します。 消火設備の種類 消火設備は第1種から第5種まで分かれており、それぞれ消火能力の大きさに違いがあります。 種別消火設備第1種屋内消火栓屋外消火栓第2種スプリンクラー第3種水蒸気消火設備水噴霧消火設備泡消火設備不活性ガス消火設備ハロゲン化物消火設備粉末消火設備第4種大型消火器第5種小型消火器乾燥砂水バケツ膨張ひる石膨張真珠岩 第1種消火設備 第1種... -
危険物を運搬する基準【危険物乙4テキスト】
危険物をドラム缶などに入れて運ぶことを運搬といいます。 ここでは、運搬にも関する様々な基準を解説します。 なお、移動タンク貯蔵所(タンクローリー)で危険物を運ぶことはを「移送」といいます。 「運搬」と「移送」は意味合いが似ているため、間違えて覚えないように注意してください。 運搬の基準 危険物を車両等で運搬する際の基準は以下の通りです。 運搬する際に許可や届出は不要。 危険物の運搬時は、容器が著しく摩擦、動揺を起こさないようにする。 危険物取扱者が乗車する必要はない。(移動タンク... -
製造所等における共通の基準【危険物乙4テキスト】
ここでは製造所等に共通する「危険物の取り扱い」「危険物の貯蔵」「標識・掲示板」の基準について解説をします。 危険物の取扱い基準 危険物の取り扱いに関して、製造所等に共通する基準は以下の通りです。 製造所等では、許可・届出された数量を超える危険物、または届出された品名以外の危険物を貯蔵したり、取り扱わない。 製造所等ではみだりに火気を使用してはいけない。 製造所等には係員以外の者をみだりに出入りさせない。 製造所等内は常に整理・清掃を行い、不要な物を置かない。 製造所等では、貯留設... -
屋外貯蔵所の技術基準【危険物乙4テキスト】
屋外で、指定数量以上の危険物を貯蔵、取り扱う施設のことを屋外貯蔵所といいます。 ここでは屋外貯蔵所に求められる構造の基準や貯蔵可能な危険物の種類について解説します。 屋外貯蔵所の技術基準 保安距離:必要 保有空地:必要(指定数量10倍以下で3m以上、指定数量10倍超えで6~30m以上※倍数で変化) 貯蔵できる容量は無制限 屋外貯蔵所は、湿潤でなく、かつ、排水のよい場所に設置する。※湿っている場所だと、危険物の容器が腐食しやすくなるためNG 危険物を貯蔵し、又は取り扱う場所の周囲には、さく等を設... -
移動タンク貯蔵所の技術基準【危険物乙4テキスト】
車両に固定されたタンクで、指定数量以上の危険物を貯蔵、取り扱う施設のことを移動タンク貯蔵所といいます。 ここでは移動タンク貯蔵所に求められる構造や設備の基準について解説します。 移動タンク貯蔵所の技術基準 保安距離:不要 保有空地:不要 移動貯蔵タンクは、厚さ3.2mm以上の鋼板、又はこれと同等以上の機械的性質を有する材料で気密に造るとともに、圧力タンクを除くタンクにあっては70kPaの圧力で、圧力タンクにあっては最大常用圧力の1.5倍の圧力で、それぞれ10間行う水圧試験において、漏れ、又は... -
簡易タンク貯蔵所の技術基準【危険物乙4テキスト】
簡易タンクで、指定数量以上の危険物を貯蔵、取り扱う施設のことを簡易タンク貯蔵所といいます。 ここでは簡易タンク貯蔵所に求められる構造や設備の基準について解説します。 簡易タンク貯蔵所に求められる技術基準 保安距離:不要 保有空地:必要(屋外設置の場合で1m以上) 簡易貯蔵タンクを専用室内に設置する場合にあっては、当該タンクと専用室の壁との間に0.5m以上の間隔を保つ。 1つの簡易タンク貯蔵所に設置する簡易貯蔵タンクは、その数を3基以内とする。また、同一品質の危険物の簡易貯蔵タンクを2基以... -
地下タンク貯蔵所の技術基準【危険物乙4テキスト】
地盤面下に埋設されたタンクで、指定数量以上の危険物を貯蔵、取り扱う施設のことを地下タンク貯蔵所といいます。 ここでは地下タンク貯蔵所に求められる構造や設備の基準について解説します。 地下タンク貯蔵所に求められる技術基準 地下タンク貯蔵所の構造の基準は以下の通りです。 保安距離:不要 保有空地:不要 地下タンク貯蔵所には、見やすい箇所に地下タンク貯蔵所である旨を表示した標識及び防火に関し必要な事項を掲示した掲示板を設ける。 地下貯蔵タンクは、地盤面下に設けられたタンク室の中に設置す... -
屋内タンク貯蔵所の技術基準【危険物乙4テキスト】
屋内に設置するタンクで、指定数量以上の危険物を貯蔵、取り扱う施設のことを屋内タンク貯蔵所といいます。 ここでは屋内タンク貯蔵所に求められる構造や設備の基準について解説します。 屋内タンク貯蔵所に求められる技術基準 屋内タンク貯蔵所の構造の基準は以下の通りです。 保安距離:不要 保有空地:不要 屋内貯蔵タンクは、平家建の建築物に設けられたタンク専用室に設置する。 屋内貯蔵タンクとタンク専用室の壁との間には、0.5m以上の間隔を設ける。また、同一のタンク専用室に2基以上のタンクを設置する... -
屋外タンク貯蔵所の技術基準【危険物乙4テキスト】
屋外に設置するタンクで、指定数量以上の危険物を貯蔵、取り扱う施設のことを屋外タンク貯蔵所といいます。 ここでは屋外タンク貯蔵所に求められる設備の基準について解説します。 屋外タンク貯蔵所に求められる技術基準 屋外タンク貯蔵所の技術基準は以下の通りです。 保安距離:必要 保有空地:必要(指定数量500倍以下で3m以上、指定数量500倍超えで5~15m以上) 屋外タンク貯蔵所には、見やすい箇所に屋外タンク貯蔵所である旨を表示した標識及び防火に関し必要な事項を掲示した掲示板を設ける。 屋外貯蔵タン... -
各種違反等による許可の取り消し、使用停止命令など【危険物乙4テキスト】
市町村長等は、製造所等の所有者や管理者などが技術上の基準などに違反した場合などに様々な措置を命ずることができます。 ここでは違反および、当該違反に対する措置等を解説します。 各種命令 製造所等の所有者等が以下の事項に該当した場合、市町村長等はその所有者等に対して改善するように命じることができます。 危険物の貯蔵・取扱いが技術上の基準に違反している。→貯蔵・取扱基準の遵守命令 製造所等の位置・構造・設備が技術上の基準に違反している。→修理、改造または移転の命令 危険物保安統括管理者...