ビル管理士 2020年(R2年) 問113  過去問の解説【給水及び排水の管理】

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問題

給水設備に関する配管材料とその接合方法との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。

1.水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 フランジ接合
2.銅管                差込みろう接合
3.ステンレス鋼管           フランジ接合
4.ポリブテン管           接着接合
5.硬質ポリ塩化ビニル管       接着接合

回答と解説動画

正解は(4)

1.水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 フランジ接合
→正しい
水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管は、フランジ接合も可能です。

2.銅管 差込みろう接合
→正しい
銅管は差込みろう接合が標準的な接合方法です。

3.ステンレス鋼管 フランジ接合
→正しい
ステンレス鋼管はフランジ接合も一般的に使用されます。

4.ポリブテン管 接着接合
→不適当
ポリブテン管は、メカニカル形接合、融着接合が一般的です。

5.硬質ポリ塩化ビニル管 接着接合
→正しい
硬質ポリ塩化ビニル管(VP管)は、接着接合(TS接合)が標準的な接合方法です。

以下は各種配管の接続方法です。

配管種別主な接合方法配管の特徴
合成樹脂ライニング鋼管ネジ接合、フランジ接合鋼管の内面に合成樹脂をライニング。耐食性・耐薬品性・機械的強度に優れ、内面が平滑で摩擦抵抗が小さい。
銅管差込みろう接合耐食性・耐熱性に優れる。加工性が高く、細径配管や曲げ加工にも適する。銅イオンが水に浸出して青水が生じることがある。
ステンレス鋼管溶接接合、メカニカル形接合(フランジ接合)酸化被膜により高い耐食性と強度を持ち、長寿命。表面の酸化被膜により錆びにくい。衛生的で広範な用途に使用。
硬質ポリ塩化ビニル管接着接合軽量で耐食性・耐薬品性に優れる。施工が容易でコストも低いが、高温や衝撃には弱い。
架橋ポリエチレン管メカニカル形接合、融着接合柔軟性・耐震性・耐食性に優れる。軽量で施工性が高く、耐薬品性も良い。
ポリブテン管メカニカル形接合、融着接合柔軟性・耐衝撃性・耐薬品性・耐熱性に優れる。施工がしやすい。

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