問題
光と照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 光色は、色温度が高くなるにしたがって、赤い色から青っぽい白色に変化する。 | ||
2. | 事務所における文書作成作業においては、製図作業よりも高い維持照度が求められる。 | ||
3. | 光色が同じであっても、蛍光ランプとLEDとでは分光分布が異なる。 | ||
4. | 観測者から見た照明器具の発光部の立体角が大きいほど、照明器具の不快グレアの程度を表すUGRの値は大きくなる。 | ||
5. | 基準光で照らした場合の色をどの程度忠実に再現できるかを判定する指標として、演色評価数が用いられる。 |
回答と解説動画
正解は(2)
1. 光色は、色温度が高くなるにしたがって、赤い色から青っぽい白色に変化する。
→ 正しい
色温度が低いと赤色系、高くなるにつれて黄、白、青白色へと変化します。
2. 事務所における文書作成作業においては、製図作業よりも高い維持照度が求められる。
→ 不適当
製図作業は細かい作業のため、文書作成よりも高い照度が求められます。文書作成の基準は300ルクス以上ですが、製図作業はそれより高く750~1500ルクスと設定されています。
3. 光色が同じであっても、蛍光ランプとLEDとでは分光分布が異なる。
→ 正しい
分光分布とは、光源がどの波長の光をどれだけ含んでいるかを示すものです。
蛍光ランプとLEDは発光の仕組みが異なるため、同じ光色でも分光分布が異なり、LEDは青色が強く、蛍光灯は複数の波長にピークがあります。この違いが、同じ色温度でも物の見え方や色の再現性に影響します。
4. 観測者から見た照明器具の発光部の立体角が大きいほど、照明器具の不快グレアの程度を表すUGRの値は大きくなる。
→ 正しい
UGR(統一グレア評価値)は、発光部の立体角が大きいほど値が大きくなり、不快グレアも増します。
5. 基準光で照らした場合の色をどの程度忠実に再現できるかを判定する指標として、演色評価数が用いられる。
→ 正しい
演色評価数とは、照明器具の光が物体を照らした時の色の見え方を評価する数値で、自然光に近いほど評価が高くなります。
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