問題
給湯設備に使用される配管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 循環式給湯設備の下向き配管方式における給湯横主管は、下り勾配とする。 |
2. | 耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管の線膨張係数は、ポリブテン管の線膨張係数より大きい。 |
3. | 自然循環方式は、配管形状が複雑な中央式給湯設備には適さない。 |
4. | 返湯管の管径は、給湯循環ポンプの循環量から決定するが、一般には給湯管の管径の半分程度である。 |
5. | 局所給湯方式において、加熱装置から給湯箇所までの距離が短い場合は、単管式で配管する。 |
回答と解説動画
正解は(2)
1.循環式給湯設備の下向き配管方式における給湯横主管は、下り勾配とする。
→正しい
循環式給湯設備の下向き配管方式における給湯横主管は、1/200以上の下り勾配とする必要があります。これは、配管内の空気をスムーズに排出できるようにするためです。
2.耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管の線膨張係数は、ポリブテン管の線膨張係数より大きい。
→不適当
耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管よりも、ポリブテン管のほうが線膨張係数は大きいです。つまり、ポリブテン管のほうが温度変化による伸び縮みが大きくなります。
3.自然循環方式は、配管形状が複雑な中央式給湯設備には適さない。
→正しい
自然循環方式は、配管経路が単純でないと循環がうまくいかないため、配管形状が複雑な中央式給湯設備には適していません。
4.返湯管の管径は、給湯循環ポンプの循環量から決定するが、一般には給湯管の管径の半分程度である。
→正しい
返湯管の管径は、循環量をもとに決めますが、通常は給湯管の半分程度の太さが選ばれることが多いです。
5.局所給湯方式において、加熱装置から給湯箇所までの距離が短い場合は、単管式で配管する。
→正しい
局所給湯方式では、加熱装置から給湯箇所までの距離が短い場合、単管式の配管が一般的です。
これは、配管が短いため蛇口をひねってからお湯が出るまでの時間が短く、常時お湯を循環させる必要がないためです。返湯管が不要なぶん、設備がシンプルでコストも抑えられます。
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