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スランプ試験とは? ~コンクリートの品質を確かめるための基本試験~

2024年6月19日

コンクリート工事に携わる人々にとって、コンクリートの品質を確保することは非常に重要です。

そのために行われる基本的な試験の一つが「スランプ試験」です。

この記事では、スランプ試験の概要や手順、意義について詳しく解説します。

スランプ試験とは?

スランプ試験は、コンクリートの施工性を評価するための試験です。

具体的には、コンクリートの柔らかさや流動性を測定し、コンクリートが施工時に適切な状態であるかを確認するために行っています。

試験結果は「スランプ値」と呼ばれる数値で表され、この値が大きいほどコンクリートが柔らかく、小さいほど硬いことを示しています。

スランプ試験の手順

スランプ試験は、以下の手順で行います。

1試験用具の準備①スランプコーン(高さ30cm、上部直径10cm、下部直径20cmの金属製円錐)
②スランププレート(平らな鉄板)
③試験棒(直径16mm、長さ60cmの金属棒)
2コンクリートの準備コンクリートを均一に混合し、試験に必要な量を準備します。
3スランプコーンへの充填スランプコーンをスランププレートの上に置き、3層に分けてコンクリートを充填します。
各層ごとに25回ずつ試験棒で突き固めます。
4コーンの引き上げコーンを垂直にゆっくりと引き上げ、コンクリートが崩れるのを観察します。
5スランプ値の測定スランプコーンの高さと、引き上げた後のコンクリートの中央部分の高さとの差を測定し、これをスランプ値とします。

スランプ試験の意義

スランプ試験は、以下のような点で重要な意義を持っています。

1品質管理コンクリートの品質を現場で迅速に評価できるため、施工中の品質管理に役立ちます。設計通りのスランプ値を維持することで、均一な品質のコンクリートを施工することができます。
2施工性の確認スランプ値が適切であることは、コンクリートが所定の施工方法で確実に流し込まれ、均一に固まることを保証します。これにより、構造物の耐久性や強度が確保されます。
3問題の早期発見スランプ値が異常な場合、混合比や材料の問題を早期に発見することができ、施工の手直しや材料の再調整を行うことで品質トラブルを未然に防ぐことができます。

まとめ

スランプ試験は、コンクリートの施工性を評価するための基本的かつ重要な試験です。

この試験を適切に行うことで、コンクリートの品質を確保し、施工現場での問題を未然に防ぐことができます。コンクリート工事に関わる全ての方々にとって、スランプ試験の理解と実施は欠かせないものです。

【スランプ試験参考動画】

プロフィール
ヘタ・レイ

ビルメンYouTuberのヘタ・レイ。
保有資格:電験三種、ビル管理士、行政書士、宅建士、電工一種、危険物乙4、消防設備士、2級ボイラー技士、2種冷凍機械、日商簿記2級、FP2級など。
これまでの経験と保有資格を活かしてオリジナル問題を作成しています。
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