問題
ガス設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
| 1. | 都市ガス(13A)が漏洩(ろうえい)すると、天井付近に滞留しやすい。 |
| 2. | マイコンメータには、地震などに対する保安機能が備わっている。 |
| 3. | ガスが原因の中毒事故は、大半がガス機器の不完全燃焼によるものである。 |
| 4. | 都市ガス事業者は、特定地下街のガス配管の漏洩検査を4年に1回以上の頻度で実施することが法令で定められている。 |
| 5. | 燃料ガスが燃えるために必要な空気量を理論空気量といい、ガス消費量1kWにつき、約0.8～0.9m3/hを必要とする。 |
回答と解説動画
正解は（4）
1.都市ガス(13A)が漏洩(ろうえい)すると、天井付近に滞留しやすい。
→正しい
都市ガス（13A）の主成分であるメタンは空気より軽いため、漏洩すると上方に拡散し、天井付近に溜まりやすい性質があります。そのため、ガス漏れ警報器は天井部付近の壁などに設置することが望ましいとされています。
逆にLPガス（プロパンガス）は空気よりも重いため、漏洩ガスは床面付近に滞留しますので、警報器の設置場所も床面付近になります。
2.マイコンメータには、地震などに対する保安機能が備わっている。
→正しい
マイコンメーター（下記画像参照）には、ガス漏れや地震時の大きな揺れ、ガスの消し忘れ、流量の異常な増加などを検知すると、自動的にガスを遮断する保安機能が備わっています。
3.ガスが原因の中毒事故は、大半がガス機器の不完全燃焼によるものである。
→正しい
ガス機器の不完全燃焼によって発生する一酸化炭素（CO）は無色無臭で非常に毒性が高く、これがガスによる中毒事故の主な原因となります。
4.都市ガス事業者は、特定地下街のガス配管の漏洩検査を4年に1回以上の頻度で実施することが法令で定められている。
→不適当
特定地下街などのガス配管の漏洩検査は、都市ガス事業者が14か月に1回以上の頻度で実施することが、法令で定められています。
なお、その他の施設については、4年に1回以上の頻度で、点検を実施することが義務付けられています。
5.燃料ガスが燃えるために必要な空気量を理論空気量といい、ガス消費量1kWにつき、約0.8～0.9m3/hを必要とする。
→正しい
燃料ガスが完全に燃焼するために必要な最低限の空気量を理論空気量と呼び、ガス消費量1kWにつき、約0.8～0.9m3/hを必要とします。
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