問題
クリプトスポリジウム症に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | クリプトスポリジウム症の病原体は原虫である。 |
2. | クリプトスポリジウム症は、人獣共通感染症である。 |
3. | 地表水を水道の原水としている場合は汚染のリスクが高い。 |
4. | クリプトスポリジウム症の発症の潜伏期間は3~10日である。 |
5. | 水道におけるクリプトスポリジウムの不活化には、一般にオゾンが用いられる。 |
回答と解説動画
正解は(5)
1.クリプトスポリジウム症の病原体は原虫である
→正しいです。クリプトスポリジウムは原虫(寄生虫)であり、塩素消毒に強い耐性を示します。
2.クリプトスポリジウム症は、人獣共通感染症である
→正しいです。牛や豚などの哺乳類の糞便を介して感染します。
3.地表水を水道の原水としている場合は汚染のリスクが高い
→正しいです。河川水など地表水を原水とする場合、オーシスト(耐久型卵嚢)の混入リスクが高まります。
4.クリプトスポリジウム症の発症の潜伏期間は3~10日である
→正しいです。潜伏期間は3~10日とされています。平均的には6日程度で症状が出ることが多いようです。
5.水道におけるクリプトスポリジウムの不活化には、一般にオゾンが用いられる
→誤りです。クリプトスポリジウムの不活化には紫外線処理が有効です。オゾン処理は効果はありますが、「一般に」と言えるほど広く普及しているわけではありません。
ポイント
- クリプトスポリジウム症の潜伏期間は3~10日。
- 塩素消毒に耐性があり、紫外線照射が有効。
- 人獣共通感染症であり、地表水を原水とする場合にリスクが高い。
解説動画
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