問題
レジオネラ症に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 病原体は、自然界の土壌や淡水中等に生息している。 |
2. | エアロゾル飛散により感染が生じる。 |
3. | 閉鎖的空間では感染のリスクが高い。 |
4. | ヒトからヒトへの感染が起こる。 |
5. | 喫煙者・慢性呼吸器疾患患者などでは発症しやすい。 |
回答と解説動画
正解は(4)
1.病原体は、自然界の土壌や淡水中等に生息している。
→正しいです。レジオネラ属菌は土壌や淡水、地下水など自然界に広く存在しています。
2.エアロゾル飛散により感染が生じる。
→正しいです。レジオネラ症は、汚染された水から発生するエアロゾル(しぶき)を吸入することで感染します。
.png)
3.閉鎖的空間では感染のリスクが高い。
→正しいです。エアロゾルが滞留しやすい閉鎖空間では感染リスクが高まります。
4.ヒトからヒトへの感染が起こる。
→不適当です。レジオネラ症はヒトからヒトへの感染はありません。
5.喫煙者・慢性呼吸器疾患患者などでは発症しやすい。
→正しいです。基礎疾患のある人や喫煙者は発症リスクが高いとされています。
ポイント
- レジオネラ属菌は自然界の土壌や淡水などに広く分布する。
- 主な感染経路はエアロゾルの吸入であり、ヒトからヒトへの感染はない。
- 20~50℃で繁殖し、36℃前後で最もよく増殖、55℃以上で死滅する。
- 感染リスクは閉鎖空間や基礎疾患・喫煙者で高まる。
- 予防策には給湯温度の管理や設備の定期清掃が重要。
解説動画
解説動画はまだありません
コメント