問題
アスベストに起因する疾患として、正しいものの組合せは次のうちどれか。
ア じん肺
イ 過敏性肺炎
ウ 慢性閉塞性肺疾患
エ 肺がん
オ 悪性中皮腫
| 1. | アとイとエ |
| 2. | アとウとエ |
| 3. | アとエとオ |
| 4. | イとウとオ |
| 5. | イとエとオ |
回答と解説動画
正解は（3）
ア じん肺
じん肺は、主に粉じん（鉱物性粉じんなど）を長期間吸い込むことで発症する職業病ですが、アスベストも「アスベスト肺」と呼ばれるじん肺の一種を引き起こします。
イ 過敏性肺炎
過敏性肺炎は、カビや有機粉じんなどへの曝露によって起こるアレルギー性の肺疾患です。アスベストはアレルゲンではなく、過敏性肺炎の原因物質ではありません。
ウ 慢性閉塞性肺疾患（COPD）
COPDは主に喫煙が原因で、アスベスト曝露とは直接の関連はありません。
エ 肺がん
アスベストは、長期間吸い込むことで肺がんを引き起こすことが国際的に認められています。
オ 悪性中皮腫
アスベスト曝露が主な原因となる、胸膜や腹膜などに発生する非常に稀ながんです。
正解は「3. アとエとオ」です。
- ア（じん肺＝アスベスト肺）
- エ（肺がん）
- オ（悪性中皮腫）
この3つがアスベストに起因する代表的な疾患です。過敏性肺炎やCOPDはアスベストの主な疾患ではありません。
ビル管理士試験対策として、アスベストが原因となる疾患（アスベスト肺・肺がん・悪性中皮腫）をしっかり覚えておきましょう。
また、アスベストは「自然界に存在する水和化したケイ酸塩鉱物の総称」であり、発がん性が強いため現在は製造・使用が禁止されています。
解説動画
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