問題
体温調節機能に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。
生体は、体内における産熱と放熱が平衡を保ち、一定の体温を維持している。産熱機能は、(ア)などによって制御されている。放熱機能は、発汗、(イ)等によって調節されている。
ア | イ | |
1. | 筋弛緩 | 血液循環 |
2. | 基礎代謝の増進 | 尿産生 |
3. | 筋弛緩 | 交感神経の興奮 |
4. | 基礎代謝の増進 | 血液循環 |
5. | ふるえ | 尿産生 |
回答と解説動画
正解は(4)
最も適当な組合せは「4. 基礎代謝の増進/血液循環」です。
この問題は、体温調節における「産熱機能」と「放熱機能」の具体的な調節方法について聞いています。
産熱機能の制御については、代表的な方法として「ふるえ」や、「基礎代謝の増進」などが挙げられます。一方、「筋弛緩」は熱を産生しません。
放熱機能の調節については、「発汗」や「皮膚の血液循環増加(血管拡張)」などが主な方法です。「尿産生」や「交感神経の興奮」は、体温調節の主な放熱機能ではありません。「血液循環」は、皮膚の血管を拡張させて熱を体外へ逃がす代表的な放熱機能です。
機能 | 具体例 | 説明 |
---|---|---|
産熱機能 | 基礎代謝の増進 | 食物の代謝により熱を産生する。褐色脂肪細胞などが関与。 |
ふるえ(骨格筋の不随意収縮) | 筋肉をふるわせて熱を発生させる。 | |
筋緊張 | 筋肉の緊張状態を高めることで熱を発生させる。 | |
放熱機能 | 発汗 | 汗をかき、蒸発によって熱を体外へ逃がす。 |
血液循環(皮膚血管の拡張) | 皮膚の血管を広げて血流を増やし、熱を体外へ放出する。 | |
呼吸 | 呼気とともに熱を放出する。 |
解説動画
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