ビル管理士 2024年(R6年) 問153　 過去問の解説【清掃】

問題

木質床材の特徴と維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

回答と解説動画

正解は（4）

⇒各床材の種類や特徴についてまとめました

１．無垢の単層フローリングと、複合フローリングでは、表面の仕上げ方法が異なる。
→正しい
無垢フローリングは木そのものを使用し、オイルフィニッシュやウレタン塗装が一般的です。一方、複合フローリングは合板などの基材に薄い木材を貼り合わせており、挽き板や突き板仕上げ（薄くスライスした天然木などを貼る）、シート仕上げなどがあります。

２．アルカリ洗剤の使用は、木質床材を変色させやすいので十分に注意する。
→正しい
アルカリ性洗剤は木材のタンニンと化学反応を起こして黒く変色させる恐れがあるため、使用には注意が必要です。

３．体育館の木質床材は、ポリウレタン樹脂などによりシール加工されている。
→正しい
体育館の木質床材は摩耗や水分に強くするため、ポリウレタンなどでシール加工されていることが一般的です。
また、体育館の床は文部科学省からの通知により水拭きとワックス掛けが禁止されています。（水分による木材の劣化を防ぐため）

４．シール加工された木質床材は、弾性床材と同様に多量の水で洗浄する。
→不適当
木質床材は水に弱いため、たとえシール加工されていても多量の水を使用した洗浄は避けるべきです。

５．一般に針葉樹の床材は、広葉樹の床材に比べて木質が軟らかい。
→正しい
針葉樹（スギ・ヒノキなど）は広葉樹（ナラ・けやきなど）に比べて木質が軟らかく、それぞれ用途によって使い分けらています。

解説動画