問題
建築物の管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
| 1. | リテラシーとは、情報やデータを管理、活用する能力のことである。 |
| 2. | BELSとは、中央監視、エネルギー管理、ビル管理等を含んだ包括的なシステムのことである。 |
| 3. | 冷暖房設備のCOP(成績係数)は、入力エネルギーに対して出力された熱量の割合を示す。 |
| 4. | 非常用発電機により電力供給される防災負荷とは、消火設備、排煙設備等に必要な電力負荷のことである。 |
| 5. | ステークホルダとは、企業・組織の利害関係者のことである。 |
回答と解説動画
正解は（2）
1．リテラシーとは、情報やデータを管理、活用する能力のことである。
→正しい
リテラシーとは、情報やデータを正しく理解し、管理・活用する能力を指します。
例えば、情報リテラシーは、インターネット上の情報を鵜呑みにせず、真偽を見極め、適切に活用する能力を指します。
2．BELSとは、中央監視、エネルギー管理、ビル管理等を含んだ包括的なシステムのことである。
→不適当
BELS（Building-Housing Energy-efficiency Labeling System）は、建築物のエネルギー消費性能を評価・表示する制度であり、中央監視やビル管理システムそのものを指すものではありません。
なお、問題文のような「中央監視、エネルギー管理、ビル管理などを含んだ包括的なシステム」は、BEMS (Building and Energy Management System) と呼ばれます。
3．冷暖房設備のCOP(成績係数)は、入力エネルギーに対して出力された熱量の割合を示す。
→正しい
COP (成績係数) は、冷暖房機器の省エネ性能を示す指標で、消費電力1kWあたりでどれだけの冷暖房能力を発揮できるかを表します。数値が大きいほど省エネ性能が高いことを意味します。
4．非常用発電機により電力供給される防災負荷とは、消火設備、排煙設備等に必要な電力負荷のことである。
→正しい
防災負荷は、火災時などの緊急時に必要な消火設備や排煙設備などの電力負荷を指し、非常用発電機で供給されます。
5．ステークホルダとは、企業・組織の利害関係者のことである。
→正しい
ステークホルダとは、企業や組織の活動に影響を受けたり、影響を与えたりする利害関係者を指します。
具体的には、株主、従業員、顧客、取引先、地域社会などが含まれます。
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