問題
空気調和設備の維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 冷却水系のレジオネラ属菌の増殖を抑制するには、化学的洗浄と殺菌剤添加を併用するのが望ましい。 |
2. | 空気調和設備の空気搬送系では、使用年数の経過につれダクト内部の清掃を考慮する必要がある。 |
3. | 建築物環境衛生管理基準に基づき、冷却塔の清掃は、1年以内ごとに1回、定期に行うこと。 |
4. | 建築物環境衛生管理基準に基づき、加湿装置は、使用開始時及び使用期間中の1か月以内ごとに1回、定期に汚れの状況を点検し、必要に応じ、清掃等を行うこと。 |
5. | 建築物環境衛生管理基準に基づき、空気調和設備内に設けられた排水受けは、6か月以内ごとに1回、定期にその汚れ及び閉塞の状況を点検し、必要に応じ、清掃等を行うこと。 |
回答と解説動画
正解は(5)
1.冷却水系のレジオネラ属菌の増殖を抑制するには、化学的洗浄と殺菌剤添加を併用するのが望ましい。
→ 正しい。レジオネラ対策には化学的洗浄と殺菌剤の併用が効果的です。
2.空気調和設備の空気搬送系では、使用年数の経過につれダクト内部の清掃を考慮する必要がある。
→ 正しい。ダクトは経年で汚れが蓄積するため、清掃の必要性が高まります。
3.建築物環境衛生管理基準に基づき、冷却塔の清掃は、1年以内ごとに1回、定期に行うこと。
→ 正しい。冷却塔の清掃は「1年以内ごとに1回」が基準です。
4.建築物環境衛生管理基準に基づき、加湿装置は、使用開始時及び使用期間中の1か月以内ごとに1回、定期に汚れの状況を点検し、必要に応じ、清掃等を行うこと。
→ 正しい。加湿装置の点検は「1か月以内ごとに1回」が基準です。
5.建築物環境衛生管理基準に基づき、空気調和設備内に設けられた排水受けは、6か月以内ごとに1回、定期にその汚れ及び閉塞の状況を点検し、必要に応じ、清掃等を行うこと。
→ 不適当。排水受けの点検は「1か月以内ごとに1回」が基準であり、「6か月ごと」は誤りです。
空気調和設備に関する衛生上必要な措置
項目 | 措置内容 | 頻度 |
---|---|---|
冷却塔及び加湿装置に供給する水 | 水道法第4条に規定する水質基準に適合させるための措置 | - |
冷却塔、冷却水 | 汚れの状況の点検 ※必要に応じて清掃及び換水等を行う。 | 使用開始時及び使用期間中1ヶ月以内ごとに1回、 (1ヶ月を超える期間使用しない場合を除く) |
冷却塔、冷却水の水管の清掃 | 1年以内ごとに1回 | |
加湿装置 | 汚れの状況の点検 ※必要に応じて清掃及び換水等を行う。 | 使用開始時及び使用期間中1ヶ月以内ごとに1回 (1ヶ月を超える期間使用しない場合を除く) |
清掃 | 1年以内ごとに1回 | |
空気調和設備内に設けられた排水受け | 汚れ及び閉塞の状況の点検 ※必要に応じて清掃及び換水等を行う。 | 使用開始時及び使用期間中1ヶ月以内ごとに1回 (1ヶ月を超える期間使用しない場合を除く) |
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