問題
空気調和設備のポンプ、配管及びその付属品に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | バタフライ弁は、軸の回転によって弁体が開閉する構造である。 |
2. | 軸流ポンプは遠心ポンプと比較して、全揚程は小さいが吐出し量が多いという特徴をもつ。 |
3. | 伸縮継手は、温度変化による配管軸方向の変位を吸収するためのものである。 |
4. | 玉形弁は、流体の流量調整用として用いられる。 |
5. | 蒸気トラップは、機器や配管内で発生した高い蒸気圧力を速やかに外部に排出するための安全装置である。 |
回答と解説動画
正解は(5)
1. バタフライ弁は、軸の回転によって弁体が開閉する構造である。
→ 正しい
バタフライ弁は、弁棒(軸)を回転させることで円盤状の弁体を開閉し、流体を制御します。省スペースで軽量、操作も簡単です。
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出典:巴バルブ
2. 軸流ポンプは遠心ポンプと比較して、全揚程は小さいが吐出し量が多いという特徴をもつ。
→ 正しい
軸流ポンプは低揚程・大流量、遠心ポンプは中~高揚程・中流量が特徴です。
3. 伸縮継手は、温度変化による配管軸方向の変位を吸収するためのものである。
→ 正しい
伸縮継手は、配管の熱膨張や収縮などによる軸方向の変位を吸収し、配管の損傷を防ぎます。
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出典:クリエイト㈱
4. 玉形弁は、流体の流量調整用として用いられる。
→ 正しい
玉形弁(グローブバルブ)は、流量調整や止水に適したバルブです。
ハンドルを回転させると弁体が上下するので、それにより水量を調整します。
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出典:キッツ
ちなみに、似たような名前の弁で「ボール弁」というものがあります。
ハンドルを回転させると穴のあいた弁体(ボール)が回転するので、それにより水量を調整します。
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出典:日阪製作所
5. 蒸気トラップは、機器や配管内で発生した高い蒸気圧力を速やかに外部に排出するための安全装置である。
→ 不適当
蒸気トラップ(スチームトラップ)は、「機器や配管内で発生したドレン(凝縮水)を自動的に排出し、蒸気は逃さずに残すための自動弁」です。なお、問題文にある「高い蒸気圧力を逃がすための装置」というのは「安全弁」のことです。
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