問題
衛生器具設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 大便器洗浄弁の必要水圧は、50kPaである。 |
2. | 温水洗浄式便座への給水は、上水を用いる。 |
3. | 衛生器具は、給水器具、水受け容器、排水器具及び付属品の四つに分類される。 |
4. | 洗面器の取り付け状態は、2か月に1回、定期に点検する。 |
5. | 大便器の洗浄水量は、JIS A 5207において、Ⅰ形は8.5L以下と区分されている。 |
回答と解説動画
正解は(1)
1.大便器洗浄弁の必要水圧は、50kPaである。
→不適当
洗浄弁式大便器の必要水圧は通常70kPa程度以上が目安とされています。
その他の器具については以下のとおりです。表の数値を覚えましょう。
器具名 | 必要水圧(kPa) |
---|---|
大便器洗浄弁 | 70 |
小便器洗浄弁 | 70 |
シャワー | 70 |
一般水栓 | 30 |
ガス瞬間湯沸器 | 40 |
2.温水洗浄式便座への給水は、上水を用いる。
→正しい
温水洗浄便座(ウォシュレット)は人体に直接接触するため、給水には上水(飲用可能な水)を使用することが義務付けられています。雑用水を使用することは出来ません。
3.衛生器具は、給水器具、水受け容器、排水器具及び付属品の四つに分類される。
→正しい
衛生器具は上記4つに分類されます。
- 給水器具:給水栓、洗浄弁、ボールタップなど
- 水受け容器:便器、洗面器、流し類、浴槽など
- 排水器具:排水金具類、トラップ、床排水口など
- 付属品:鏡、棚、ペーパーホルダー、仕切り板など
4.洗面器の取り付け状態は、2か月に1回、定期に点検する。
→正しい
緩み・がたつきの確認などを含め、2か月に1回程度の定期に点検をして、緩みがあれば増し締めをします。
5.大便器の洗浄水量は、JIS A 5207において、Ⅰ形は8.5L以下と区分されている。
→正しい
JIS A 5207では、Ⅰ形の洗浄水量は8.5L以下と規定されています。なお、節水Ⅱ型の場合は、6.5L以下となっています。
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