問題
建築物の設計図書(意匠図面)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 配置図は、建築物と敷地の関係を示した図で、外構計画などを併せて示すことがある。 |
2. | 平面図は、部屋の配置を平面的に示した図で、家具や棚等も記入することがある。 |
3. | 立面図は、建築物の外観を示すものである。 |
4. | 展開図は、建物内の雰囲気や空間構成を立体的に示すものである。 |
5. | 詳細図は、出入口、窓、階段、便所、その他の主要部分の平面、断面等の収まりを示すものである。 |
回答と解説動画
正解は(4)
1.配置図は、建築物と敷地の関係を示した図で、外構計画などを併せて示すことがある。
→ 正しい
配置図は、敷地内での建物の位置や外構、方位、道路との関係などを示す図面です。
2.平面図は、部屋の配置を平面的に示した図で、家具や棚等も記入することがある。
→ 正しい
平面図は、建物を上から見下ろした図で、部屋の配置や家具、建具なども記載されます。
3.立面図は、建築物の外観を示すものである。
→ 正しい
立面図は、建物を正面や側面から見た外観を表す図面です。
4.展開図は、建物内の雰囲気や空間構成を立体的に示すものである。
→ 不適当
展開図は、室内の壁面を正面から見た図面で、壁の仕上げや建具の位置などを示します。立体的な空間構成を示す図は透視図です。
5.詳細図は、出入口、窓、階段、便所、その他の主要部分の平面、断面等の収まりを示すものである。
→ 正しい
詳細図は、建物の各部の納まりや構造を詳しく示す図面です。
ビル管試験で出題されたことがある意匠図と内容まとめ
図面名 | 内容・役割 |
---|---|
配置図 | 敷地内での建物の位置、外構、方位、道路との関係などを示す図面。 |
仕様書 | 設計図では表現できない詳細な情報を文章で記述したもの。 |
平面図 | 建物を上から見下ろした図で、部屋の配置や寸法、建具・設備・家具の配置などを示す。 |
立面図 | 建物を正面や側面から見た外観図。外壁・窓・ドア・屋根などの位置や形状を表す。 |
断面図 | 建物を垂直方向に切断して内部構造や高さ関係を示す図面。各階の高さや構造の納まりが分かる。 |
展開図 | 室内の壁面を正面から見た図。壁仕上げや建具・窓・家具の位置・高さ関係などを示す。 |
天井伏図 | 天井面を下から見上げた図。照明器具や設備機器の配置が記載される。 |
詳細図 | 出入口、窓、階段、便所、その他の主要部分の平面、断面等の収まりを示すものである。 |
矩計図 | 建物の一部を垂直に切断し、基礎・床・天井・各部材の寸法や仕様・納まりを詳細に示す図面。 |
日影図 | 建物が周囲にどのような影を落とすかを、時間ごとに平面図上で示す図面。日影規制への適合確認や住民説明などに使われる。 |
透視図 | 建物や空間を立体的・リアルに表現した図面。完成後のイメージを分かりやすく伝えるために使われる。 |
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