問題
電気及び電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. | 同一定格の電力では、同一電流値であれば交流のピーク電圧値は、直流に比べて高い。 | ||
2. | 建築設備に電力を送るケーブルの許容電流値は、配線用遮断器の定格電流値より小さくする。 | ||
3. | 電動機の起動時に過電流が流れて異常を起こさないために、スターデルタ起動方式が用いられる。 | ||
4. | 電力は、電圧と電流の積に比例する。 | ||
5. | 地域マイクログリッドとは、自然エネルギー発電を組み合わせ、地域の電力需要を満足する電力システムである。 |
回答と解説動画
正解は(2)
1.同一定格の電力では、同一電流値であれば交流のピーク電圧値は、直流に比べて高い。
→正しい
直流は電圧が一定ですが、交流は実効値で表されます。交流のピーク電圧値は実効値の√2倍となるため、同じ電流値・同じ電力であれば、交流のピーク電圧値は直流より高くなります。
例えば、家庭用コンセントの電圧は通常100Vと表記されますが、これは実効値であり、ピーク電圧は√2 × 100V ≈ 141Vとなります。
2.建築設備に電力を送るケーブルの許容電流値は、配線用遮断器の定格電流値より小さくする。
→不適当
ケーブルの許容電流値は、必ず配線用遮断器の定格電流値以上にしなければなりません。遮断器よりケーブルの許容電流が小さいと、ケーブルが過負荷で発熱し、火災の原因になります。
3.電動機の起動時に過電流が流れて異常を起こさないために、スターデルタ起動方式が用いられる。
→正しい
スターデルタ起動方式は、電動機の起動時に流れる過電流を抑えるために使われます。
4.電力は、電圧と電流の積に比例する。
→正しい
電力(W)は電圧(V)と電流(A)の積で表されます。
5.地域マイクログリッドとは、自然エネルギー発電を組み合わせ、地域の電力需要を満足する電力システムである。
→正しい
地域マイクログリッドは、太陽光や風力などの自然エネルギーを組み合わせて地域の電力需要を満たすシステムです。
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